2004年 03月 18日
【詩】『春の風』
力強く吹く
春の風に
何かを乗せて
飛ばしてもらいたい
遠く遠く
二度とは見えなくなってしまうほど
憂いだのため息だの
思い出したくない思い出だの
できることなら
春の風に乗せて
二度とは見えなくなってしまうほど
飛ばしてもらいたい
温かいけれども力強い
春の風だから
僕の胸の内側から
優しく剥がして
連れ去っていってもらえそうだから
by fibich
| 2004-03-18 01:57
| 詩