2004年 08月 03日
【詩】『夏の幻想 14』
朝顔に
毎朝語りかけるように
水をあげていた
きれいに咲きますように
きれいに咲きますように と
プランターのつるべはやがて
竹の棒にからみつき
細長いつぼみが
いくつかつき始める
観察日記には
毎日同じような絵が続くけど
どれ一つとして
全く同じ物はなかった
陽射しが強まる前の
ほんのつかの間の習慣は
一日として同じ姿をしない
朝顔の前で
語りかけることだった
by fibich
| 2004-08-03 12:31
| 詩