2007年 11月 14日
遍路日記2007(41)
8月8日(八日目)七十番本山寺、七十一番弥谷寺
六十八番神恵院、六十九番観音寺を出発すると橋を渡り、そのすぐ先を左折。県道五号線をしばらく走って国道11号線の交差点を左折。しばらく走ったところをまた左折すると七十番本山寺に着く。本山寺は印象の薄い讃岐の霊場の中でも一際印象深い。隣の七十一番もまたそうなのだが、この本山寺は美しいことで思い出に残る。それは境内にある五重塔と、馬の像である。今年はそれを見たくて朝のうちから楽しみでもあった。神恵院、観音寺の珍しい境内もさることながら、この本山寺はここ周辺の札所の中でもとにかく楽しみな寺だ。
山門の道路向かいにある駐車場にバイクを駐めて山門をくぐると左手に五重塔が見えている。本堂とこの五重塔がとにかく美しい寺だ。正面に本堂、そしてその右手に大師堂がある。本尊は八十八カ所中随一の馬頭観世音。そのためこの寺の境内には馬の像があるのだ。去年の日記にも書いたのだが乗っているバイクがカワサキのバリオス。バリオスは地獄の門番ケルベロスに仕える二匹の馬の一匹でもある(ちなみにもう一匹はザンザスと言う)。そのため馬が本尊であるこの寺にはちょっとだけ親しみを感じるのである。
七十番札所本山寺本堂と五重塔
本堂、大師堂とお参りし、本堂裏手にある納経所で御朱印をいただく頃にはもうすっかりお腹も空いていた。このまま七十一番へ向かう前にちゃんと食事をしておこうと思い、先ほどの国道11号線と県道5号線が交差するところにあるココイチでカレーを食べた。よく効いたエアコンがとにかく気持ちがよい。思いっきりカレーを食べ水を飲み、サラダに至ってはおかわりをしてしまう有様だった。とにかく巡礼中は野菜に飢えていた。
満腹になると今度はバイクにも給油。
9:伊予小松~観音寺
走行距離:162.3キロ 総走行距離:1421.5キロ
区間燃費:19.55キロ トータル燃費:21.75キロ
バイクに給油をすると次の七十一番弥谷寺に向かって走り出した。弥谷寺はこの国道11号線を高松方向に走り、途中の鳥坂峠で県道48号線に入ってからちょっと走ったところにある。七十番が楽しみな寺だとすれば、この寺は八十八カ所札所中でも行くのが憂鬱な札所の一つでもある。
それは去年の日記でも書いたのだが、この弥谷寺は八十八カ所屈指の階段寺だからである。県道48号線を途中で右折し、その先1キロほどの所に山門がある。ここから階段を上りはじめたら本堂にたどり着くまでは500段以上の階段を上ることになる。自動車は専用道路を通り駐車場まで行くことができるが、この専用道路通行料が500円もする。バイクはタダ。そのためとりあえずは駐車場までは上がることができる。山門から駐車場までですでに300段以上の石段を上らなければならない。そしてこの駐車場から境内まで108段の階段が一気に伸びている。この階段を上がるだけでもうんざりだ。
七十一番弥谷寺の百八段階
108段くらいだったら途中に休憩を入れずに一気に上れるのだが、ここから先本堂まではまだまだ150段ほどの石段を上る。そして同じ場所から大師堂にでさえも石段があるのだ。どこへ行くにも階段を上がらなければならない。さらに本堂まで登り切っても水が良くないので喉の渇きもいやせない。飲み物は持参した方がいいだろう。こうして息も絶え絶え本堂に着いたときは眺めも良くて得も言えぬ達成感さえ感じてしまう。しかしそこにある水道の水は飲めない。
もう一度しっかり書いておくが、駐車場からまず境内まで108段。そこから右手に進んだ所に本堂へ上がる石段がある。いくつかに分けられた石段を150段程上ってやっと本堂だ。本尊は千手観世音菩薩。境内の左手の階段を上がれば大師堂である。大師堂は納経所も兼ねており、納経所のすぐ脇で座りながらお参りをすることになる。ちなみに大師堂への階段は20段程で、150段の往復をした後だと無いにも等しい。
こうして階段地獄の弥谷寺では毎度のことながら息も絶え絶え。全て打ち終えて再び駐車場に戻ると飲み物を買わないわけがない。気がつけば時間も1時半を回っている頃だった。■
七十一番弥谷寺本堂
つづく
六十八番神恵院、六十九番観音寺を出発すると橋を渡り、そのすぐ先を左折。県道五号線をしばらく走って国道11号線の交差点を左折。しばらく走ったところをまた左折すると七十番本山寺に着く。本山寺は印象の薄い讃岐の霊場の中でも一際印象深い。隣の七十一番もまたそうなのだが、この本山寺は美しいことで思い出に残る。それは境内にある五重塔と、馬の像である。今年はそれを見たくて朝のうちから楽しみでもあった。神恵院、観音寺の珍しい境内もさることながら、この本山寺はここ周辺の札所の中でもとにかく楽しみな寺だ。
山門の道路向かいにある駐車場にバイクを駐めて山門をくぐると左手に五重塔が見えている。本堂とこの五重塔がとにかく美しい寺だ。正面に本堂、そしてその右手に大師堂がある。本尊は八十八カ所中随一の馬頭観世音。そのためこの寺の境内には馬の像があるのだ。去年の日記にも書いたのだが乗っているバイクがカワサキのバリオス。バリオスは地獄の門番ケルベロスに仕える二匹の馬の一匹でもある(ちなみにもう一匹はザンザスと言う)。そのため馬が本尊であるこの寺にはちょっとだけ親しみを感じるのである。
本堂、大師堂とお参りし、本堂裏手にある納経所で御朱印をいただく頃にはもうすっかりお腹も空いていた。このまま七十一番へ向かう前にちゃんと食事をしておこうと思い、先ほどの国道11号線と県道5号線が交差するところにあるココイチでカレーを食べた。よく効いたエアコンがとにかく気持ちがよい。思いっきりカレーを食べ水を飲み、サラダに至ってはおかわりをしてしまう有様だった。とにかく巡礼中は野菜に飢えていた。
満腹になると今度はバイクにも給油。
9:伊予小松~観音寺
走行距離:162.3キロ 総走行距離:1421.5キロ
区間燃費:19.55キロ トータル燃費:21.75キロ
バイクに給油をすると次の七十一番弥谷寺に向かって走り出した。弥谷寺はこの国道11号線を高松方向に走り、途中の鳥坂峠で県道48号線に入ってからちょっと走ったところにある。七十番が楽しみな寺だとすれば、この寺は八十八カ所札所中でも行くのが憂鬱な札所の一つでもある。
それは去年の日記でも書いたのだが、この弥谷寺は八十八カ所屈指の階段寺だからである。県道48号線を途中で右折し、その先1キロほどの所に山門がある。ここから階段を上りはじめたら本堂にたどり着くまでは500段以上の階段を上ることになる。自動車は専用道路を通り駐車場まで行くことができるが、この専用道路通行料が500円もする。バイクはタダ。そのためとりあえずは駐車場までは上がることができる。山門から駐車場までですでに300段以上の石段を上らなければならない。そしてこの駐車場から境内まで108段の階段が一気に伸びている。この階段を上がるだけでもうんざりだ。
108段くらいだったら途中に休憩を入れずに一気に上れるのだが、ここから先本堂まではまだまだ150段ほどの石段を上る。そして同じ場所から大師堂にでさえも石段があるのだ。どこへ行くにも階段を上がらなければならない。さらに本堂まで登り切っても水が良くないので喉の渇きもいやせない。飲み物は持参した方がいいだろう。こうして息も絶え絶え本堂に着いたときは眺めも良くて得も言えぬ達成感さえ感じてしまう。しかしそこにある水道の水は飲めない。
もう一度しっかり書いておくが、駐車場からまず境内まで108段。そこから右手に進んだ所に本堂へ上がる石段がある。いくつかに分けられた石段を150段程上ってやっと本堂だ。本尊は千手観世音菩薩。境内の左手の階段を上がれば大師堂である。大師堂は納経所も兼ねており、納経所のすぐ脇で座りながらお参りをすることになる。ちなみに大師堂への階段は20段程で、150段の往復をした後だと無いにも等しい。
こうして階段地獄の弥谷寺では毎度のことながら息も絶え絶え。全て打ち終えて再び駐車場に戻ると飲み物を買わないわけがない。気がつけば時間も1時半を回っている頃だった。■
つづく
by fibich
| 2007-11-14 21:48
| ライダー日記