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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

ラジオ深夜便の歌

このブログをサーチエンジンで探し当てたキーワードの中で特に多いのが
ラジオ深夜便の歌である。

このラジオ深夜便の歌というのはNHK総合ラジオの深夜番組、ラジオ深夜便で
流される歌のことで、これがなかなかいい歌が多い。というかこういった歌がいいと
思えるようになった自分が年取ったって証拠でもある。

春から夏にかけて2曲
「檸檬~Lemon」 加藤登紀子
「夜のララバイ」 藤田まこと


夏の間の2曲
「道のり」 みなみらんぼう
「船旅」 小椋圭


秋から冬にかけて2曲
「向日葵の影」 さだまさし
「明日への扉」 白鳥英美子


これ、どれも大概はいい。みなみらんぼうの歌だけがちょっと期待はずれ
だったかもしれないが、それだけみなみらんぼうというシンガーがこれまで
いい歌を歌っていたという裏写しかもしれない。

この中では加藤登紀子の「檸檬」が圧倒的。夜中にこんな歌聴かせるなよと
思うほど。「夜のララバイ」もしんみりする。そして今現在オンエアされている
「明日への扉」も素晴らしい。さだまさしの「向日葵の影」は往年のさだまさしを
思い出させるくらいに暗い。暗いけどいい歌。以前はこういった暗くても
しんみりと聴かせてくれる歌が確実に流行った。歌詞、メロディとバランス良く
リスナーが音楽を聴けた時代の正統派流行歌といった感じだ。深夜便の
歌というのはそういった正統派流行歌を時代遅れと揶揄されながらも
流し続けているような気がする。リスナーの年齢層が高いと言うこともあるの
だろうが、この番組は昭和の香りを色濃く残しながら多くの人に、しかも深夜の
時間帯だというのに愛されている。(番組が始まったのは平成になって
からのことなのだけどね。)

今のヒットチャートに登場する歌だけが人気があり、いい歌だとはとても
言えない。このような歌があまり知られていないところで人気を得ている
現実もあるのだ。そして僕はむしろそういった歌をこれからも聴き続けて
いきたいと思う。
by fibich | 2006-12-02 23:13 | 日常の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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