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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『波の音』

悲しい話は
聞き飽きまして
もうしばらくは
十分にあります

願わくばきれいな話をと
望んではみますものゝ
そうそうそのような話は
耳にはできませぬ

ならばいっそのこと
何も聞きたくはありませぬ
あなたの側を離れまして
波の音でも聞くと決めました

世間に疲れたわけではありませぬが
悲しい話の目立つこのご時世
せめて私の口からは
そのような戯れ言など出したくはないのです

波の音に相槌を打つように
そっと愚痴を
潮風に流したく思うのです
あなたの側を離れまして
by fibich | 2004-06-09 22:26 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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