2006年 06月 06日
【詩】根岸湾
夜が香る
首都高湾岸線を
根岸湾沿いに走りながら
左手に工業地帯
右手に立野高校が見えるあたり
スロットルをゆるめながら
スピードを落とすと
夜が香ることに気づく
車の通りもまばらになった
左側の車線の
緩やかなカーブが終わるとき
一段と強く
記憶が揺り動かされる
僕のオートバイは
少しだけ落ち着きを取り戻し
漂う夜の香りを
直線で突っ切って行く
先ほどまでの雑踏から
遠く遠く離れ
今 孤独のまっただ中
夜が香る
首都高湾岸線を
根岸湾沿いに走りながら
左手に工業地帯
右手に立野高校が見えるあたり
スロットルをゆるめながら
スピードを落とすと
夜が香ることに気づく
車の通りもまばらになった
左側の車線の
緩やかなカーブが終わるとき
一段と強く
記憶が揺り動かされる
僕のオートバイは
少しだけ落ち着きを取り戻し
漂う夜の香りを
直線で突っ切って行く
先ほどまでの雑踏から
遠く遠く離れ
今 孤独のまっただ中
夜が香る
by fibich
| 2006-06-06 22:54
| 詩