2004年 05月 27日
【詩】『ため息』
誰かのため息が
空に溶けて
雲を呼び
雨が降るのなら
その雨はきっと
誰かの涙なのでしょう
私のため息が
雲に運ばれて
誰か同じように寂しい人の
ため息と溶け合って
いつか私の知らない所で
雨になって
落ちてくるのでしょう
涙で流せぬものが
心の中で増えてしまい
幾層にも重なって
それでもまだ
私にはため息をつく事さえ
許されないのでしょうか
空に溶けて
雲を呼び
雨が降るのなら
その雨はきっと
誰かの涙なのでしょう
私のため息が
雲に運ばれて
誰か同じように寂しい人の
ため息と溶け合って
いつか私の知らない所で
雨になって
落ちてくるのでしょう
涙で流せぬものが
心の中で増えてしまい
幾層にも重なって
それでもまだ
私にはため息をつく事さえ
許されないのでしょうか
by fibich
| 2004-05-27 06:31
| 詩