2005年 11月 12日
【詩】『ときめきという名の駅』
ときめきという名の駅から出発した列車は
それきり帰っては来なかった
ときめきを忘れた時代が訪れ
二度と列車は駅に戻ることはなかった
その頃何にときめいて 何を目指し
何を運び込もうとして駅は作られたのか
今となっては知る人もいない
たゞ雑草を身に纏い ホームが横たわっていた
ときめきという名の駅は 今はもうない
人々のときめきは夢を手放したまゝ
帰る場所さえなくしてしまった
ときめきという名の駅から出発した列車は
それきり帰っては来なかった
そこにはたゞ 昔の夢の抜け殻が転がっていた
*初稿:1999年/2003年(ソネット化)
■ときめきという名前の駅は実在しました
それきり帰っては来なかった
ときめきを忘れた時代が訪れ
二度と列車は駅に戻ることはなかった
その頃何にときめいて 何を目指し
何を運び込もうとして駅は作られたのか
今となっては知る人もいない
たゞ雑草を身に纏い ホームが横たわっていた
ときめきという名の駅は 今はもうない
人々のときめきは夢を手放したまゝ
帰る場所さえなくしてしまった
ときめきという名の駅から出発した列車は
それきり帰っては来なかった
そこにはたゞ 昔の夢の抜け殻が転がっていた
*初稿:1999年/2003年(ソネット化)
■ときめきという名前の駅は実在しました
by fibich
| 2005-11-12 01:21
| 詩