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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

なつかしい歌

 先日ちょっとしたことから10代の頃に聞いていた音楽を思い出してYouTubeで検索するとこれがわりとヒットする。なので次から次へと検索してはその頃を思い返していた。


 とはいえ自分の10代というとその頃はまだフォークソングが色濃く残っていてそれ以外の日本の音楽というと「演歌」「歌謡曲」と分類がつけられないものは「ニューミュージック」と振り分けられ、それとも分類がつけられないものは明らかに「ロック」だろうという程度のものだった。


 当時の自分はお金もないのでせっかく買ったカセットテープは大事に使っていたし、四六時中そんなテープばかりを聞いていた。


 そんな中数点をここで紹介する。


◆トワイライト/中森明菜


 世はアイドル全盛時代、その頂点を行く松田聖子や小泉今日子などには目を向けることなく自分の好きな曲を聞いていた中、中森明菜だけは記憶に残っている。特にこの歌はシングルとしては中ヒットだっただろうが印象深い。


 この歌はデビューシングルの「スローモーション」、3枚目シングルの大ヒット曲「セカンド・ラブ」と同じ来生姉弟の作品。来生たかおの作風には独特な雰囲気があり当時はこれを「来生節」とみんなが言っていた。「セーラー服と機関銃(夢の途中)」など他人に提供した楽曲も有名だが自身が歌った「Goodbye day」などが知られているが、どれを聞いても雰囲気が似ている。


 余談だが「Goodbye day」は後に韓国のシンガー、キム・ジャンフンが作曲者を「外国曲」とクレジットしてカバーを歌っているが、日本人が聞けばああ来生たかおの歌だという雰囲気はやぱり消せない。後にこのカバーはパクリ問題にまで発展するが、その後はどうなったのだろう。


 その2年ほど前には中島美嘉の「雪の華」が原曲のまま韓国では大ヒットしていたのでこのパクリは時代を逆行していようにも感じられる。


トワイライト/中森明菜



◆素敵なモーニング/石川優子


 80年代にヒットを飛ばしたヤマハ出身の女性シンガー、この人の代表曲というと「シンデレラ・サマー」やチャゲとデュエットで歌った「ふたりの愛ランド」などがあるが、80年後半には引退しその後はあまりよくわからない。歌手業復帰をしているらしい。


 この歌の思い出はやっぱり朝にあって、朝この歌を聴いては元気をもらっていた思い出がある。


素敵なモーニング/石川優子


◆夢・恋・人/藤村美樹


 作詞は巨匠松本隆、作曲も巨匠の細野晴臣。歌は藤村美樹。発表当初はかなりヒットした。で、この藤村美樹って誰かというとキャンディーズのミキちゃんのことである。キャンディーズ解散後しばらくして復活しこの曲一曲限りでまた表舞台から消えてしまった。本人もこの歌だけの復活と当時言っていたような気がする。


 この歌を聴くと中森明菜の「禁句」やYMOの「過激な淑女」とちょっと似ているかなとも思う。いずれも細野晴臣の作曲(ただし「禁句」は売野雅勇作詞)だ。


夢・恋・人/藤村美樹


◆夢見るSeason/伊藤つかさ


 元祖子役アイドル伊藤つかさ、決して歌唱力は良いとは言えないが脇を固めるアーティスト陣が比類ないほどの豪華さだ。


 この歌の作曲者はあまり覚えていないが作詞は原由子、その他にも当時数曲ヒット曲があったが南こうせつや加藤和彦の作品が多い。他にも竹内まりあや大貫妙子などなど、当時を代表するようなアーティストが惜しみなく楽曲を提供しているということはあまり知られていない。


 当時カセットでよく聴いていたが歌を聴くというよりは完成度の高いメロディや音楽そのものを歌を我慢しながら聴いていたというのが正直なところだ。実は当時伊藤つかさの歌唱力は結構評価が高かったのだが、本当にそうなのと疑うばかり。


 時代が時代なだけになんとも「イモ欽トリオ」チックなシンセの音が軽快で耳あたりがいいが、実は同じ歌をしっとりと歌っているバージョンもある(ただし歌唱力はそのままだが)。


夢見るSeason/伊藤つかさ


◆花ぬすびと/明日香


 ここに登場するのはチャゲアスの「ASKA」ではない。1982年の世界歌謡祭でこの歌でグランプリを受賞してデビューした。他にめぼしい代表曲はないが、この歌はセンセーショナルでそれ以上に美しい。この歌以降も音楽活動を続けてきたが5年ほど前に鬼籍の人となってしまった。


花ぬすびと/明日香


◆音楽のような風/EPO


 80年代を象徴するようなポップシンガーEPO。元はアイドルとしてスタートしたようだがポップシンガーとしてヒット曲を出している。この歌はCMで起用されたのか、他の歌よりも耳にする機会が多かったような気がする。ふつうEPOというと「う・ふ・ふ・ふ」や「DOWN TOWN」を思い出し、この歌がすぐ出てくる人はそんなにいないと思う。80年代っぽいプラスティックな質感(と勝手に感じているが)の歌。


音楽のような風/EPO


◆春雨/村下孝蔵


 「初恋」の大ヒットで知られる村下孝蔵の1980年の歌。今となっては演歌と区別がつけられないような扱いなのかもしれないが自分から見たら全く演歌とは違う。それを言っちゃうと松山千春なんてほとんど演歌になってしまう(もちろんそんなことはない)。


 折あるたびに書くことだが、村下孝蔵の歌はきわめて普遍的でこの歌にしても「初恋」にしても全然色褪せない。その他の歌にしても然りでこれが村下孝蔵らしさというところもあるのだが、その新曲を今はもう聴くことができないのがとても残念だ。


春雨/村下孝蔵


◆恋は春感/山口美央子


 80年前半に化粧品のCMとしてちょっぴりヒットした、雰囲気はまさにこの時代を物語るようなテクノ調。よく似た雰囲気の曲には大ヒットした矢野顕子の「春咲小紅」などがあるが、春先小紅のほうが先である。


 山口美央子というアーティストは80年代初頭ではまだまだ斬新すぎてあまりヒットはなかった。コンセプトはテクノとジャパネスクの融合というのが最もピッタリ来るかも。


 80年代後半から自らのアルバムは作らず、楽曲提供のアーティストとして活躍をしていたようだが、それではこの人のなんとも言えない不思議で独特な世界は楽しめない。


 気になる気になると思いながらもその後のことは分からず、アルバムもCD化されることなく今日にいたるが、情報では今年になって3枚のアルバムがCD化されたという。それも元のポニーキャニオンではなく、当時レコーディングに関わっていた松武秀樹のレーベルからの再版だという。


 万人受けはしないが一部の人にはジャストフィットするアーティストではないかと思う。この人の歌を聴いていたのは中学生くらいの時だったので今度はアルバムを買って改めて聴き直したいと思う。


恋は春感/山口美央子


◆琥珀色の思い出/あみん


 あみんと言うと大ヒットした「待つわ」や岡村孝子の「夢をあきらめないで」あたりが非常に有名だが、この歌はその「待つわ」の次のシングルとしてリリースされながらも前作ほどにはヒットしなかった。


 個人的にはストイックすぎる「待つわ」よりもこちらの方が好きなのだが、時代はそれを求めてはいなかったのかも。よくよく聴いてみるとほのかに岡本ワールドの香りがする。


 実はこの歌はリリースの順番こそ「待つわ」の次だが、作曲されたのはこちらの方が先だったという話だ。


琥珀色の思い出/あみん


◆冬の華/磨香(まこう)


 おそらくこの歌を覚えている人はほとんどいないと思う。石川優子、明日香、あみんと同系列のヤマハ出身のアーティスト。しかしポプコンでグランプリを受賞し世に出ておきながらこの一曲を最後にその後の消息は知られていない。そんな謎めいた経緯がこの歌のインパクトをさらに増強させているなと勝手に感じてしまう。


 リリース当初はポプコンのグランプリ曲としてよく耳にしたが、その後はこの人自身が活動をしていないことから耳にすることもなくなり、ほとんど忘れ去られた名曲といってもいい。


 実はこの歌、NHKドラマ「新・夢千代日記」で使われた経緯がある。あの暗くて絶望的な世界で、温泉街のストリップ小屋で流されるという設定だ。これがあまりにピッタリすぎてインパクトがあり今でもハッキリと覚えている。


 なんとも不思議なメロディ、あまりに悲しすぎる歌詞、そしてデビュー当時はまだ高校生だったというその可能性を想像してもこのままアーティスト活動を続けていたらどうなっていたのだろうと考えさせられる。


冬の華/磨香



 今回この記事を書いたのもこの「冬の華」を思い出しYouTubeで発見したからだ。この他の歌に関しては中学、高校時代よく聴いていたテープの中に入っていたものを思い出して検索したところヒットしたものである。残念ながらYouTubeをもってしても見つけられなかった歌もたくさんある。また機会があったらそんな思い出の曲を紹介できたらと思う■


by fibich | 2018-06-14 21:15 | 日常の話 | Comments(0)

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by 遊羽(なめタン)
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