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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【旅】Bruxelles~ブリュッセル



ブリュッセル

ベルギーの首都。ベルギーという国は他のヨーロッパの国に比べイマイチ地味な印象を受ける。ヨーロッパの中心に位置し、EUの本部まである名実ともにヨーロッパの中心だというのにこれと言った見所が知られていない。

6年前にトルコに行った時、トランジットでベルギーに立ち寄る。ノービザで入国できるのでストップオーバーして行きと帰りにそれぞれ1日ずつ観光をした。ベルギーと言ってすぐに何を連想するでしょうか。ちょっと前に流行ったワッフルやフリスク、絵本のタンタンが実はベルギー生まれだと言う事を知っている人はどのくらいいるだろうか。そのくらいベルギーというのは印象が薄い。北のオランダ、南のフランスに挟まれ、両国の言語が公用語となっている。いっそのこと南北に分けてしまえと国内でも分割論が出ている。

ブリュッセルの街並みはいかにもヨーロッパという雰囲気があって街並みを歩いてみて回るだけでも楽しい。ベルギーワッフルも食べてみたが日本のように煎餅サイズではない。もっとホットケーキみたいに大きいのが本当のワッフルだ。僕がこの国を訪れた頃はまだユーロという通貨はなかったので、街の至るところにカンビオという両替屋があった。カンビオを見るとああ外国の街に来たなと言うリアリティを感じる。国際都市と名乗るのなら普通はカンビオくらいはあって然るべきものだが、東京にはそう言った物がない。滞在中に現地の電話会社、ベルガコムのCMを見たがそのCMの中の東京はまるで中国。ベルギーもまた日本の事など全然知らない様子である。

ブリュッセルではありきたりな観光をし、本物の小便小僧も拝んできた。しかしそれよりも印象に残ったのは食い物横丁と日本語でも呼ばれるレストラン街(写真)。ここで地元の人の紹介でリオン・レストランという有名なレストランに行き、ムール貝をこれでもかというくらい食べてきた。一番色濃い思い出が食べ物というのも情けない。あとは到着してすぐにアントワープに行って来た事くらいである。アントワープへ行く途中にミシュラン大聖堂の横を通るが、その大きさと荘厳さには釘付けになった。

そんな大した思い出はない場所なのだが、駅前の喧噪や食い物横丁の活気など、できる事ならもう一度行ってその中に飛び込んでみたい場所が多いのもこの国の特徴。何よりもアントワープで時間がなく、リューベンスの絵を見る事ができなかった。このまま見ないで終わったら一生の後悔になるのは明らか。いつか機会があったらまた行ってみたい国でもある。かつてはサベナ航空が日本に就航していたのでブリュッセル直行便というのがあったのだが、今ではブリュッセル直行便ってあるのだろうか…
by fibich | 2004-05-05 04:24 | 旅の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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