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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

遍路日記2015秋 ⑧

【2015年9月20日(日)】
札所76番金倉寺、77番道隆寺

 善通寺を打ち終えると次は札所76番の金倉寺に向かう。車で行けば善通寺からもそれほどの距離はない。お寺の横には大きな駐車場があり料金所でお金を払う。料金所からは駐車場全体が見渡せるようにもなっている。

 なぜこのようなことを書くかというとこの金倉寺は四国札所では珍しくわんこ連れ禁止。冷房を効かせた車の中でお留守番をしてもらうことになるからだ。車にペットを置いてエンジンかけておきますのでと一言伝えておけばそれだけでも安心する。境内は善通寺に比べれば広くはないが、山門は駐車場から離れているので山門からしっかりとお参りしたいと思ったらちょっと時間もかかる。
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◆札所76番金倉寺

 善通寺の喧騒とは打って変わって金倉寺では参拝客はまばら、彼岸の頃で日差しも傾きかけている。先を急がなければならないがせっかくなのでお寺の脇口で記念撮影をして多度津方面へ向かう。

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◆金倉寺はわんこ立ち入り禁止

 次の七十七番道隆寺は多度津の駅の近く。時間的にもこのあたりでいいかなと思っていた。道隆寺は目直し薬師と呼ばれている霊験あらたかな薬師様がおり、お遍路一回目の時からここでは時間をかけて目直しの願掛けを続けていた。そのためこのお寺は他のお寺よりも時間がかかる。

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◆札所77番道隆寺

 山門前に車を止めてまずは正面右側にある大師堂、続いて正面奥の本堂にお参りした後納経所で目直し願掛けのお札をいただく、お札とともに護摩焚きの紙をいただき、そこに歳の数だけ「め」の字を書く。面白いもので同じひらがなを続けざまに書き続けているといったい何の字なのか分からなくなってくる。

 この「め」の字を納経所に納め、本堂脇にある目直し薬師で本堂同様読経をするのが僕の道隆寺での参拝コースだ。夏の日差しの強い時は納経所の前にある冷水器の水にどれだけ救われたか、いろんなことを思い出した。
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◆ここでも記念撮影

 そして前回からこの道隆寺では楽しみも増えた。それは門前にある遍路用品専門店である。サンエイというこの店は品ぞろえ豊富でしかも先達や本職が使うような道具までそろっている(善通寺の御用達らしい)。遍路やっていると遍路道具にも興味があってあれこれ見ていて楽しいものだがそうでない人にはなんとも異様に見えるはずだ。とにかく門前にあるお店としては一番霊山寺の遍路コーナーや遍路一番街以上に品ぞろえの充実した店と言ってもいいだろう。

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◆77番のもう一つの楽しみ、巡礼用具店サンエイ

 ここに来たら以前から欲しいと思っていたものがあった。それは念珠、今使っている念珠は最初の遍路を始めた時に霊山寺で買ったアクリル玉のもの。二周目を始めるときに新しい数珠を買ったが、それは坂東巡礼中に札所十四番弘明寺の境内でほどけてしまった。以後再び最初に買ったものを巡礼の時に使うようになったのだが、四国も四周目を終えて札が青になったのを機に水晶玉の念珠にしようと考えていた。この店ならきっとあるだろうと思って探してみたら今使っているのとまったく同じで水晶玉のものが見つかった。アクリル玉の念珠は3千円だったが水晶玉となるとそれなりに高価だった(いくらかは書かない)

 ここでそれほどのんびりできるでもなく、買い物を済ませたらさっさと車に乗り込んで次の札所78番郷照寺へと向かった。時間は4時半になろうとしていた■


by fibich | 2016-05-12 19:30 | わんこといっしょ

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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