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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『疲れたバス』

疲れたバスは
闇を切り裂いて
家の灯目指して
黙々と走る

疲れたバスの中
疲れた人たちが
家の灯だけを考えて
じっと目を閉じている

疲れた女は
乱れた髪も気にせず
家の灯目指して
口を閉じている

疲れた男は
窓の外の闇を見つめ
家の灯はまだかと
苛ついている

疲れたバスに乗って
家に帰ろう
明日は休みだから
by fibich | 2004-04-28 23:16 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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