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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

秘境駅 その3

 飯田線小和田駅までわんこを連れて来たお話の続き。前回は小和田駅の様子を写真で紹介し、待合室で昼食をとったところで終わった。

 駅前から細い道が藪の中へと続いている。駅から坂を下ったところに四阿が見える。

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 この椅子は皇太子成婚の折に作られたものだという。駅舎にも結婚式の写真もありこの場所で結婚式を挙げた様子などが展示されている。皇太子妃の旧姓が小和田(おわだ)だったことから読みこそ違うがそれに肖っての事だったらしい。今でもこの駅は恋愛成就の場所と云われるようになっている。こんな山里の誰もいない場所にこのようなものが残されていた。この椅子、作られた際には座ったときにメロディーが流れるようになっていたが現在はスイッチが切られているそうだ。

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 一度駅に戻って荷物を置いてこの道のさらに先に行ってみることにした。道端には道標が立てられていた。

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 塩沢の集落までが歩きで一時間。高瀬橋までが25分と書いている。この高瀬橋、だいぶ前から崩落していて渡ることはできない。

 わんことハイキング気分で歩いていたのではじめから最も近い人家だの高瀬橋を見るつもりではなかった、とりあえず上り電車がやって来るまでに駅に戻ろうということで歩き始める。上の写真でもちらりと見える建物は駅のすぐ下にある工場の廃墟らしい、中の様子を撮ったHPもあるのだが僕が行ったときは中の様子は見えなかった。昔、バリバリの廃墟探検家だった頃の血も久々に騒ぐのだが今ではわんこ連れということもあるのでおとなしく横を通過。下り坂が終わるあたりに道から転落したっきりのミゼットの残骸があった(写真は撮っていない)所を見ると昔は何らかの形でここまでやって来る手段があったものと見られる。

 坂を下りきると天竜川がだいぶ近くに見えた。ここのところの大雨続きで水量も増しているらしく川の水は濁っていた。

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 こちらは森の中を歩いていると見かける営林所の山火事注意の看板。これを見るとどういうわけか背筋がゾッとくる。どこで見かけてもリスってのはなにか取り決めでもあるのだろうか。

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◆どこを見ても建物のようなものは見られない

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 この道を川沿いに歩けば最も近い人家があり、そこまでは見られたがその先まで進んでみる気持ちもなく、時間もなかったので引き返す。

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◆さて、これは何の実でしょう(答えは次回)

 写真の実の木が道沿いにすっと生えていてここが山里深いということがよくわかる。この木は里でも普通に見られるがたいてい実は摘み取られてしまうからだ。

 元来た道を引き返し駅に戻る、だいたい40分くらいの散策だった。もうちょっと時間があったら高瀬橋くらいまでは見られたかも知れないが十分に森林浴は楽しめた。ちなみに最新の情報では7月にクマが目撃されている、また川沿いのこのような場所にはマムシもたくさんいるのでできたら道から外れずに歩いた方がいい。(知らない人も多いと思うがマムシは人が噛まれると命に関わるがわんこは噛まれても毒が効かないので噛まれた傷だけ気をつければいい。)

 駅まで戻ってきて大汗をかいていると上り電車がやって来た。この電車がやって来ると20分後に自分たちが乗る下り電車がやって来る。

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◆岡谷行きの上り電車
 
 やって来た上り電車から2人ほど降りてきた人がいたが、それと一緒に数人の保線作業員がやって来た。待合室でわんこと一緒にいる我々に「こんにちは」と挨拶してくれた。保線から乗務員まで飯田線はなんとも印象良く感じられた。

 上り電車が駅を去るとあとは帰り支度をしたり写真を撮ったりして残りの時間を過ごした。2時間半なんてあっという間だ。そしてその間だけでも空は晴れていたのはとてもありがたかった。この日の天気予報は全国的に雨で局地的には大雨になると言われていて、浜松手前あたりから確かに大雨に見舞われてどうしようかと考えたくらいだった。

 やがて電車がやって来て短くも盛りだくさんだった秘境小和田駅での時間は終わる。電車が出発するとすぐにトンネルに入りちょっと見慣れてきた風景も突然終了を迎えた。後は元来た道をゆっくりと電車で戻っていった。途中の中部天竜では8分停車した。中部天竜から先はだんだんと雨脚が強まってきて車を置いた三河川合駅に着いたときはあり得ないほどの土砂降りだった。小和田の駅にいたときだけでも夏らしく晴れていたのが信じられないほどだった■

by fibich | 2014-08-25 17:55 | 旅の話 | Comments(0)

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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