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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『雨の匂い』

雨が匂っている
真夜中過ぎの記憶が目を覚ます
濡れたアスファルトの匂いは
正確に時を越えて何かを連れ戻す

雨が匂っている
それが濡れたアスファルトの匂いだとも知らず
雨の匂いが好きと
何も知らずに言える程の無邪気さはなくなり
匂う雨
季節に関係なく
雨に匂いを感じる
そんな無邪気さがあった頃の記憶が
鮮やかに蘇ってくる

真夜中過ぎの闇の中
しとしとゝ雨音が過ぎてゆく
窓の外 みんな雨の中
アスファルトが濡れる匂いに包まれていく
傷ついた思い出の上に
放り出された優しさの上に
雨が降っている
夜半の幻想を夢に見ながら
雨の匂いはアスファルトが濡れる匂い
ひとつ事に気を取られ
時計が動いていることさえ
忘れそうになる
Commented by hannah5 at 2005-04-18 20:25
いい詩ですね。
しみじみします。
Commented by fibich at 2005-04-19 00:20
>>hannah5さん
 この時期、といいますかこのところ雨が降りアスファルトの匂いを
感じるとあれやこれやと考え事をするものです。
コメントをありがとうございました。

by fibich | 2005-04-17 22:57 | | Comments(2)

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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