2005年 03月 04日
【詩】『百年前の言葉』
今から百年が過ぎ
僕も僕を知っている人もみな
この世からいなくなったとしても
僕の言葉は
語り継がれているだろうか
僕の知らぬ場所知らぬ人が
読み人知らずの言葉として
僕の今日綴る言葉を
語りついてくれるだろうか
その可能性がまったくないとは言えない
けれどもそんなことは到底
考えられないことでもあるけど
今から百年が過ぎ
僕がとうにこの世からいなくなっても
僕が残した言葉は
まだこの世に残っているのだろうか
百年前の言葉として
百年前の人間も
今と変わっちゃいないなどと言われながら
by fibich
| 2005-03-04 23:48
| 詩