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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『汽車』



汽車は
闇に滑り込む
くたびれた白い車体が
冷たく一瞬輝き
闇に滑り込む
踏切の鐘が止まり
そこにはまた
静寂が戻る

誰かの故郷を目指し
誰かを待つ人のもとを目指し
誰かゞ後ろ向きで逃げていき
誰かゞ愛する者の元へと帰る
汽車はそれぞれの人の中
それぞれの思いで姿を変え
同じ闇の中へと
消えてゆく


PHOTO:チュンチョン(春川)駅

by fibich | 2004-12-25 00:10 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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