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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『それぞれの朝』

落ちぬ私の意地に負けじと
騒ぐ犬の遠吠えが
朝焼け薄い東の空に響く
夜は今まさに敗北を宣言す

鳥の啼き声 一つ二つ
重なって深泥の淵に落ち葉舞う
白んだ空は遠い国の飛行機を運び
新たなる一日に釈然としない思いが募る

朝の風はどうやら欠席のようで
連絡も無しに街から消える
車の流れ 溶けながら東へ西へ

揺らぐ人々の目覚めも様々なれば
仕方なしにこれからやって来る朝に従う
騒ぐ犬の幾千里もの道程の上にさえ



by fibich | 2004-12-08 06:11 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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