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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】From 134 (50)

a0004070_3151718.jpg~UXO

ある日アメリカがやって来て
おみやげをたくさん残していった
UXOの街では
今日も誰かゞ
不必要に傷つけられる
信管が抜き取られた爆弾は
家の柱になっていた
こゝでは鉄に困らない
アメリカがたくさん
落としていってくれたから
削りだしては
食器を作り
加工をしては
平和利用
それでもなお
次から次へと
UXOが現れる
何も知らない子供たちが
今日も足を失う
この街では爆発など
日常茶飯事
いちいち気にかけてもいられない
子供がすっ飛ぶ
大人がすっ飛ぶ
国連職員もまた
すっ飛ばされてゆく
僕もすっ飛ばされぬよう
ビクビクしながら歩く
あの家もこの家も
立派な鉄の柱でできている
しかしそれらをよく見れば
どれも細長いUXO
この街の人は
これまで堪えに堪えて
平和目的のためだけに
UXOを使い続けてきた
ある日アメリカがやって来て
もういらないと言うくらい
たくさん落としていった
だからすべてはタダなんだ
タダなんだけど命がけで
UXOと暮らしてきた
今日もどこかで
誰かゞ傷つけられる
通りを歩く人は
足を失った人が多い
それでもなおUXOは
今日もどこかで見つかる
この街に真の安心が訪れるのは
いったいいつのことなのだろう
ある日突然やってきた
アメリカからの歓迎されぬプレゼント
UXOは今日も平和に利用されるが
この街に平和など
来ているとは思えない
by fibich | 2004-11-18 03:15 | Comments(0)

詩と写真の日記
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