ブログトップ | ログイン

幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

その後の日記 (10)

    前回の日記からそろそろ二週間。寝床にも大分慣れてはきた。しかし肝心の腰の状態はお世辞にも良いとは言えず、毎週末レントゲンを撮っては悪化はしていないという何とももどかしい診断で終わる。

    病状は悪くはならなくても良くもなってはいない。そうしている間にも腰の痛みは容赦なく、外に出て歩くどころか家の中でも動きが制約されてしまうほどに痛みが激しくなっている。立つ、歩くでさえもつらい時もある。腕を前に出すこともできず、手を洗うこともできない。もちろん食事したあとの食器も洗えない。

    痛みの激しいときは横になっていても疼痛がする。入院していたとき、手術前がまさにそうだった。まああの時はもっと痛かったし、寝返りもできなかったから今とは比にならないが。

  先週の通院であまりにも痛みがひどくなる一方だったのでブロック注射を打ってもらったのだが、それすらもあまり効果がなかった。この様子を見て主治医は決意したのか、来月再入院、再手術をすると言い出した。

  このような事だけは何がなんでも避けたかった。その一心で日常の動きにも気を遣い、和式生活を改め、椅子やベッドまで買ったというのに。全ては無駄な結果に終わってしまった。思考も停止し、何も考えられなくなった。これまでの努力は全て徒労に終わった。

   思えば入院前から全てが悪い方悪い方へとしか動いていない。こうなれば良いのにと考える事はどれ一つそうにはならない。

  入院は前回ほどに長期にはならないと思うが、これで恐らく春以降も闘病が続くのだろう。あまりに気落ちしてこの日記ももう書くのをやめようと思っている■

# by fibich | 2020-12-13 03:10 | 日常の話

その後の日記 (9)

 先週から容体はさらに悪化。腰痛が激しい時は全く外には出られず。ただ痛みをじっと堪えているだけの時間が増えた。ベッドはマットレスを交換して腰に負担のないものにはなった。これで畳に布団の時に比べたら腰への負担はかなり減ったと思う。そして今日、新しい掛け布団もやって来て寝床改造計画はひとまず区切りがついた。流石に羽毛布団は軽くて押しつぶされ感がまるでない。まあ腰を患う前は畳に布団敷いて掛け布団も重ための押しつけ感たっぷりの方が好きだったのだが、それが全部腰に障るとなったら好みも何もあったものではない。

その後の日記 (9)_a0004070_18224079.jpg
おそらくこの状態が最終形態と思われる

 いつかは腰椎も固定し、普段通りに動ける時が来たなら最初に買ったマットレスでまた寝たいものである。置き場所がないので部屋の中で立てかけてあるのだが場所を取ってしょうがない。今後何かが変わるとすれば枕だろうが、急は要さないのでいつになるかはわからない。

 あとは痛みの引くのを待つしかないのだが、今のところは日に日に痛みは酷くなっている一方だ。非常に辛い毎日を送っている。これさえ少しは楽になり、少なくとも退院した頃くらいにまでなってくれればいいのになと思うばかり。安静にしてその時を待つしかないだろう◼️


# by fibich | 2020-11-29 18:16 | 日常の話

その後の日記(8)

 前日我が家にやって来た理学療法士の紹介で介護用品レンタル会社の人がやって来た。本来であれば自分で会社は選ぶのだろうが緊急を要する事でもあったのですべてお任せになってしまった。と言っても業者というのはフランスベッドの人で、入院中にお世話になったベッドを始めとしたいろんなものはフランスベッドの物だったので却って安心でもある。

 本当は二人で来るところ一人で来て、しかも四種類のマットレスを4階まで運んできてもらってとてもありがたい。持ってきたのはスプリングマットレスが二種類、スプリングレスのかなり固いマットレス(これが病院では使われているらしい)とリクライニングマットレス。

 最初はリクライニングマットレスから試してみたがやや身体が沈むのと、入院中もリクライニングの機能はほとんど使わなかったので見送り。次にスプリングレスのマットレス。こちらは沈み込みもなくかなり固い。次にスプリングマットレスの固い方を試してみた。もう一つの柔らかい方は試すことなく却下。二つのマットレスをそれぞれ寝て試してみてから決めることにした。

 前回も書いたが、最初にニトリで買った普通のマットレスが思いのほか沈む。腰を痛めてなければかなり理想の寝心地なのだろうがあまり身体が沈むと腰には悪影響を及ぼすし、硬質コルセットをつけたままだと沈んで寝返りが打ちにくくなり、腰を痛めてしまう。実際ベッドがやってきてからまだ数日しか経っていないのにもかかわらず腰痛は更に激しくなっていた。確実に腰をいためていることがわかる。さらに今朝は寝ちがえたようで首も回らなくなってしまった。マットレス選びはそれだけ重要と言うことでもある。

 こうしてマットレスを二つ置いたあと、介助用の手すりも設置してもらった。

その後の日記(8)_a0004070_21484137.jpg


 こうして思うのは突然身体か動かなくなった時にどうしたらよいのか、病院では何も教えてはくれずに退院させられる。

 まずは役所に相談して介助の相談なり介護保険が適用になる用品について、とにかく困っていることを相談してする事だ。状況や問題によって適切なアドバイスが仰げるし、希望をすれば理学療法士が出張で来てくれる。理学療法士は生活環境を見れば適切なアドバイスをくれる。また介助用品は思いのほかレンタルが可能なのでそのあたりも相談してみるとよいだろう。介護保険が適応すればレンタル代も二割負担くらいにまでなる。

 もう一つは障害者年金などの申請だが、こちらは本当に障害者として認定されるか、現状が一年半以上続いていないと申請はできない。しかし該当する物があるのであればこちらもまずは役所に相談してみるとよいだろう。

 もう一度書くが、こういった制度やサービスは思いのほか充実しているにもかかわらずその存在を知っている人は少ないのではないかと思う。人によっては一生縁のない事でもある。

 なので詳しい知識はなくても構わない、いざという時になったら「まずは役所に相談」というキーワードだけでも知っておいてもらいたい。自治体によって名称も変わるかも知れないがたいていは高齢者支援または障害者支援の課があるのでそこで相談をすればきっと次の取っかかりには導いてもらえるはずだ。何を相談していいのかもわからないときは日常生活上で不自由を強いられて何に困っているのかを訴えるだけでも救いの道を示してもらえると思う。

 話は再びベッドに戻すが、マットレスの問題もこれで近いうちに解決する。次は今の状態になったら途端に重く感じられるようになった掛け布団をどうにかしないとならない。今の自分にはあまり想像などできないとは思うが布団を二重にしてかけることもできないのた■

# by fibich | 2020-11-25 21:12 | 日常の話

その後の日記 (7)

 連休明けの火曜日にかねてより相談の依頼をしていた理学療法士がお役所の人とやって来た。当初は入浴が困難で浴室周りに設置する補助具などの相談をするつもりだったのが、今ではとても入浴はできなくなってしまった。せっかく来ていただいたので浴室を見てもらい、いくつかの提案を受けたのだがやはりどれも今の状態では苦痛を伴いそうだ。

 日記には書いていなかったが退院して一ヶ月。状況は日に日に悪化するばかりだ。少なくとも日常生活では歩けなくなり、起きていると腰に負担がかかり、それが激痛となって返ってくる。以前は外出して歩くこともできたが、今では外に出るのでさえ困難になってしまった。

 前回の日記でベッドがやって来たと書いたが、マットレスが予想以上に沈み込み、これが負担になってしまう結果に。ここまで何もかもが揃いも揃ってうまくはいかないと本当に厭になってくる。今回せっかく理学療法士が来てくれたのでこの事も相談をしたが、一時的にマットレスを病院ベッド用のものにするか、介護マットレスというものもあるのでそれをベッドに載せ換えるという提案を受けた。介護マットレスというのはマットレスそのものにリクライニングの機能が備わったものらしい。

その後の日記 (7)_a0004070_18204408.jpeg

 本当ならばベッドだってあまり好きじゃない。これまで和式の生活が好きでベッドで生活することが殆どなかったからだ。日本人なんだから畳に蒲団の生活を続けたかった。それが身体に障るから泣く泣く諦めてベッドを買って、それさえも体に尚障るとなったらどうしたらいいのだろう。

 理学療法士が言うには僕のようなケースの人は最低でも半年は我慢が必要だとの事だが、そんなに安静にしていたら仕事にも戻れない。お先は真っ暗である。

 その上時折やって来る激痛がとにかく辛い。こんな痛みから解放されると信じて入院をして手術も受けたというのに、結局その痛みからは逃げられずますます激しくなっていく。本当にこの痛みから解放されたいと心の底から願うばかり。でもうそろそろ疲れてきた。こんな日記も書くだけ虚しいと思っている。

 これからますます動けなくなり、寝たきりで痛みに耐える生活が目に見えている■



# by fibich | 2020-11-25 09:25 | 日常の話

その後の日記 (6)

 前回の日記で注文をしたと書いたベッドがやって来た。退院してほぼ一ヶ月が経つが病状はお世辞にも良いとは言えない。退院してしばらくは自力でも歩けたし、腰痛があっても寝ていれば痛みを感じなかったのだが、最近では横になった姿勢でも疼痛でつらいし、立てば忽ち激痛に襲われる。以前は毎日散歩にも出られたのが今ではとても起きて歩けない。明らかにひどくなる一方だ。それでも毎週定期診察で撮るレントゲンやCTなどからは悪化は見られないとの所見である。

 これまでの生活を考えると和式の生活が体に良くなく、負担をかけているものだと思っていた。確かにその通りだとは思うが最近では本当にそれだけなのだろうかと考えることも多々ある。そうでなければどうしてここまで腰痛がひどくなったのか自分でも釈然としない。

 これまでの生活は日中できるだけ起きていた。これは入院時からそうしていた。しかし退院後は入院時とは事情も違うのでより一層安静を心掛けるようにしていた。その際に問題となるのが和式の生活である。

 今日ベッドがやってきたことで寝起きは格段に楽にはなった。これを機に座る時間は減らして寝たきりで安静を保つ生活へとシフトしていこうかと考えている。多少の安静から骨の再生を待ち、まずは痛みを和らげる事に専心したい。そのためのベッドでもある。

その後の日記 (6)_a0004070_02323933.jpeg
我が家の狭い部屋には大きすぎた

 現在の僕の病状はもはや脊椎炎ではなく、圧迫骨折と同じような状態だ。内科の問題はすでに治癒に向かい、かなり順調である。腰だけが遅れを取っているのだ。とにかく多少腰痛が和らがないと退院当初はできていたことができないままになってしまう。それでは何のために入院をしたのか、つらい手術を受けたのかわからない。腰椎の再生と治癒にはかなりの時間を要するのはわかっているので「もう一ヶ月経ったのに」とは考えず「まだ一ヶ月しか経っていない」と考えなくちゃいけないのだろう。

 さて、実際にベッドに寝てみると思いのほかマットレスが柔らかく身体か少し沈みがちになる。あれだけお店でいろいろと横になって比べてみたのにこの結果だ。何か敷物か薄い布団でも敷いて調節しないといけない。掛け布団が重くてこれまでもずっと負担に感じていたが、ベッドに重たい掛け布団は思いのほか押し付けられ感が増して息苦しい。これも近いうちに改善が必要。そしていい機会なので枕も変えようかと思っている■

# by fibich | 2020-11-23 03:04 | 日常の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31