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【2016年9月10日(土)】

 9月11日はチャイの誕生日、我が家では大切な日のひとつでもある。この時期天候もよくてまだまだ暑いことからいつも誕生日お祝いも兼ねて朝霧高原のField dogs gardenに遊びに行き、昼食はBBQを食べて夕方暗くなるまでドッグランで遊びに行っている。

 今年はチャイの誕生日が日曜日だったこともあってそれじゃあ思い切ってFDGのロッジに泊まっちゃおうかとママに提案したら乗り気だったので部屋を予約した。

 10日土曜日は午前中に出発して御殿場から須走を通り、富士五湖回りで朝霧高原に到着。昼食は須走の道の駅で済ませてあったのでチェックインをするとすぐにドッグランへ。

 FDGには小型犬用のドッグランとキャンピングサイトを挟んで広大なドッグランがあり、最初は小型犬用のドッグランで遊ばせた。

 今回ムックパパからお借りした望遠レンズ(170-500mm) 通称「ムックバズーカ」も持って行きそのレンズをメインで撮影をした。さすが最小でも170ミリ、最大500ミリともなるともうこれは競技場や鳥などを撮るレベルのレンズで、わんこを撮るとなると十分な距離が必要だ。しかしそのおかげで我が家のレンズでは到底撮れない写真が撮れた。

 今回は文章はこの程度にして9月10日の様子を写真で紹介する。…

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◆到着してまず一枚
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◆のびのび走ってます
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◆前後の両足がクロスするエルマの走り
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◆ラーレはとにかくゴロスリが大好き

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◆チャイはボール遊びが大好き
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◆ラーレもボール遊び大好き

 ラーレの場合はボール遊びが好きと言うより、チャイからボールを横取りするのが好きと言った方がいいのかも知れない。
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◆レンズが違うと写真も違ってくる
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◆飛行犬エルマ
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 小型犬用ドッグランから今度は広大なドッグランへ移動。大型のわんこが数頭いたけれどそんなことは全然問題ないくらいのびのびと遊べる。

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◆楽しそうに走ってます
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 このあたり全て「ムックバズーカ」で撮影をしたものだが、やっぱりこのフォーカス深度の浅さが臨場感をぐっと引き立たせてくれる。ただしこのレンズを装着した時のカメラは重たくて取り回しが大変。

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◆シンクロしてます
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 ちょっとひと息入れた後再び小型犬用ドッグランに移って引き続きのびのびとわんこを遊ばせる。

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◆エルマもゴロスリが大好き

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 たっぷりドッグランで遊んだ後はちょっと早めの夕食タイム。

 FDGのロッジは冷房がなく、もしかしたら寝苦しいかなとも思ったのだが日が暮れると急激に涼しくなってきてとても過ごし安くなってきた。

 夕食はBBQだったのだが、食堂が閉まる時間が早くてあまり落ち着いて食事はできなかった。夜も7時になると他にはすることもなく涼しくなったロッジの前でのんびり過ごし、その後は広島優勝がかかる広島×巨人戦をテレビで見ていた。

 高原の夜は静かで、時折遠くの国道からトラックが通り過ぎていく音と虫の鳴き声くらいしか聞こえてこない、わんこはロッジの中に広げたプレイサークルの中で遊び疲れて寝ていた。久しぶりに心の底からのんびりできる夜だった■

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【2016年8月9日(火)】

 琴弾荘の朝食が6時半だったので6時前には起きて準備をし、少し早めに隣の本館にあるレストランに入った。レストランには大型のハイビジョンテレビがあって時期柄リオデジャネイロオリンピックの中継を朝から流していた。時差はちょうど12時間なのでこちらが朝の6時半ならば向こうは前日夕方の6時半だ。

 昨日聴いたラジオ番組でも言っていたとおり体操男子団体の競技が行われており、そこで日本代表が見事に金メダルを獲得した様子を心ならずとも見ることができたのが嬉しかった。前日ラジオで山田雅人が白井健三が明日メダルを取ると言っていた事が本当のことになってしまったのもビックリ。

 この朝何を食べたのかはともかく、この時の朝食のことはおそらく決して忘れる事はないだろうと思う。今回の遍路旅はリオデジャネイロオリンピックが開催されている期間とピッタリ合い。二日目、大窪寺から打ち始めた日が開会式でもあった。さらに甲子園とも時期が合っていたので昼間は甲子園、夜から早朝にかけてはオリンピックをラジオで聴いていた。

 この日はさらに嬉しいイベントが。それは去年観音寺・神恵院を打ったときに会いに来てくれた地元のゴウタロスさんが豪くんと相方のりりぷぅさんと一緒に琴弾荘まで遊びに来てくれたのだ。

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◆豪くんと約一年ぶりの再会
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 前回は巡礼中と言う事もあり本当にわずかな時間しかご一緒できなかったが、今回はせっかくと言うこともあって小一時間ほどお散歩をしたり砂浜であるいたりと時間を過ごすことができた。

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◆後ろ左がゴウタロスさん、右が相方のりりぷぅさん
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◆琴弾公園の松原
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 時間はまだ8時前だというのに日差しはきつくてほとんどの時間は松原の木陰で過ごしていたが、遠浅の砂浜もきれいで暑くなければわんこをもっと遊ばせて上げたかった。そして今回は琴弾公園の銭形を真横から見ることもできたが真横からでは何が何だかわからない状態だった。ゴウタロスさん曰くすぐ横の琴弾中学校の生徒達がこの銭形の手入れをしているのだという。その努力あっていつ行っても見事な状態の銭形を見ることができる。
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◆横から見た銭形 俯瞰図つき
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◆朝から本当にありがとう


 この日の一番寺は札所67番大興寺、観音寺市のはずれに位置する(かつては山本町と呼ばれたあたり)琴弾荘からはさほど遠くもない場所のお寺からスタートだ。

札所67番 小松尾山 不動光院 大興寺(香川県三豊市)
真言宗善通寺派 開基:弘法大師 本尊;薬師如来
観光地としてのおすすめ度:★★ 近場での食事:× 巡礼用品調達;× 
小松尾寺として地域に親しまれ続ける寺。山門からの田園風景が四季折々の変化を見せる。
(おすすめ度は個人的感想に基づきます)

 この大興寺は比較的団体お遍路様ご一行と遭遇しやすい場所なのだが、今回はそれもなく静かにお参りをすることができた。このお寺は何と言っても山門の前後だ。山門まえの地蔵が立つ辻の風景はまさに四国札所を代表するような風景。(水曜どうでしょうでも紹介されている)前回はSWに来たので彼岸花も咲いていたが今回はとにかく真夏真っ盛りの時期で後ろの田んぼが青々としていた。
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◆まずはわんこ冷却
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◆わんこ待機中
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◆四国の暑さはわんこにも堪える
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◆大興寺本堂 納経所も兼ねる

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◆大興寺大師堂

 山門をくぐると石段までの間の参道の手入れ行き届き、そこから振り返って山門の裏側を見た風景が僕はこのお寺の中でも最も好きな風景でもある。

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◆山門裏の立派な庭
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◆山門前の辻

 石段を上がると手水場は左手、そして本堂、大師堂と並んでいる。両方を打ち終えて納経をすませると水場の横のベンチでちょっとひと息。時間にはかなり余裕があるので前日までのように打ち急ぐ必要もない。今日中に讃岐の札所を打ち終えればそれでいい。

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◆記念撮影は忘れません

 このお寺の次はいよいよ讃岐の一番寺、札所66番雲辺寺だ。いつもは険しい山道を通り裏手の駐車場に車を止めるのだが、時間に余裕もあるので別ルートで行くことにした■


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【2016年8月8日(月)】

 今回の日記はバカていねいに札所ごとにページを改めて書いているが、今回はまとめて二寺。札所69番の観音寺と68番の神恵院(じんねいん)だ。この二ヶ寺は同じ敷地にあり、納経所も二ヶ寺分まとめてご朱印をいただく。今回は観音寺だけなんていうご朱印のもらい方はできない。この観音寺は言うまでもなく香川県観音寺市のあの観音寺の事をさす。

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◆勝手な事言ってます

 どうして一つの境内に二ヶ寺あるのかという話は後半に持って行くことにしてまずは一つ前の本山寺を出発したところから。本山寺はいつも後ろ髪を引かれるような気分で出て行く。もうちょっと見ておきたいという気分と、大抵は順打ちなので次が階段寺の弥谷寺ということもあるからだ。しかし逆打ちをしているときでも同じように感じる。

 本山寺を出ると逆打ちの場合はすぐに橋を渡る。下を流れる川は財田川でこの川を渡った向こうは観音寺市だ。(本山寺は三豊市にある)そして町中へと進むにつれどことなく懐かしい町並みが続き、やがて鉄道が見えて来る。鉄道のガードをくぐるといよいよ町の中心で、それを過ぎると財田川を越える。この当たりは地図で見るともうかなり海に近い。そしてその先に琴弾公園の案内が見えて来ると観音寺もすぐである。

 山門脇に駐車場があるのでそこに車を駐める。前日札所76番金倉寺で時間前にお寺を閉められたのを思い出してできるだけ急ぎたかった。とは言ってもそこは時間が許せばお参りが先、しかも今回は逆打ちなのでたとえ境内に札所が2つあっても69番の観音寺が先だ。まずは水場でお清めをし、鐘を撞いて右側にある観音寺本堂からお参り。観音寺は境内の山門から見ると石段を上がって右側奥、その手前に大師堂がある。大師堂の横には大きな木があるので迷わない。因みに大師堂脇に長い石段があってそこを上がると薬師堂がある。

札所69番 七宝山 観音寺(香川県観音寺市)
真言宗大覚寺派 開基:日証上人 本尊:聖観世音菩薩
観光地としてのおすすめ度:★★★ 近場での食事:△ 巡礼用品調達:△
1つの境内に2つの寺を持つきわめて珍しい寺、土地の名前にもなった朱塗りの寺。
 
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◆札所69番観音寺本堂

 我が家は今回の日記では何度も書いているが読経を多少急ぐことはあってもお参りの手順を省略することはない。たまに時間的に間に合わず先に納経所へ行くこともあるが、ご朱印をいただいてから改めてお参りをする。納経が先だった時の方がその後ていねいにお参りしているかも知れない。そんなわけで境内は1つでもここでは2倍の時間がかかることになる。
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◆札所69番観音寺大師堂

 観音寺が終わると今度は神恵院だ。神恵院は先ほどの山門から見ると左側にある。これがお寺のご本堂と目を疑うような近代的な建物だがその階段を上がるとああ確かにお堂だったという出で立ちを見せる。階段の上まではわんこも連れて来られる。半分コンクリートの建物の中にあるお堂は読経をするとちょっと声にもエコーがかかる。

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◆モダンな外見の札所68番神恵院本堂


札所68番 七宝山 神恵院
真言宗大覚寺派 開基:日証上人 本尊:阿弥陀如来
琴弾神宮にそのルーツをもつかつての神宮寺。神仏分離で境内を観音寺とともにする。
(おすすめ度は個人的感想に基づいています)

 最後の神恵院大師堂は神恵院の左隣。こちらはいかにもというお堂だ。ここを打ち終わったのが5時3分前。慌てて納経所に向かいこの日最後のご朱印をいただいた。なんとかギリギリでお寺を打ち終えて打ち止め。ほっとひと息ついて記念撮影をした。
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◆札所68番神恵院大師堂
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◆今日も無事に打ち止め

 ところでどうしてここには2つの寺が1つの境内にあるのかを簡単に書く。この場所に日証上人が琴弾八幡宮を建て、その神宮寺として作られたのが観音寺の始まり。後に弘法大師がこの寺の住職に就いたとき、聖観世音を刻んで本尊とした。観音寺の本尊はこの聖観世音菩薩だ。そしてもう一方の琴弾八幡宮には阿弥陀如来を描いて本尊として安置し琴弾神恵院として68番札所とした。神宮寺は観音寺と改名。

 次に変化が起こるのが明治元年の神仏分離令施行後のこと。それまでは観音寺と神恵院は別々の場所にあったが法律が施行されると神社に阿弥陀如来がある事が法律で禁じられることとなり、阿弥陀如来は観音寺へと安置され、観音寺の敷地に神恵院が移ってきた。そしてそこが68番札所となった。もとの神社も観音寺の裏手、琴弾山の頂上にある。

 弘法でさえも神社と寺院の区別なく御姿を奉納されているところから、日本の長い長い歴史の中では神社と仏教寺院はほぼ同じものといった思想が千年以上も続いていた。だから神社とお寺はよく似ている。と言うかきっと江戸以前の時代はどっちだか全くわからないお社ばかりだったのではないかと思う。それを神仏分離という法律で厳しく区別を付けたのはつい150年も経たぬ前のこと。それ以前の長い長い歴史と人々の風俗などを考えると本当につい最近のことだ。そんないにしえの時代の風習をこういった場所では感じる。

 国家宗教として神道を法律で制定した結果今は神社と仏閣をハッキリと区別する事ができるようにはなったが、神社もお寺も同じようなお祭りをしたり、いまだにお寺の前で柏手を叩く人がいたりするのはそんな線引きをする以前の日本人の生活レベルにおける習慣の名残なのだろうと思うこともある。昨今流行りのご朱印帳、以前もこのブログで書いたことがあったが同じご朱印帳に神社のご朱印とお寺のご朱印が一緒になっていても別にそれは悪い事ではない。神社もお寺もご朱印をもらえること自体がこの神仏分離以前の習慣でもある。

 と、結局は長々と書くことになってしまったが、この四国八十八カ所だってかつては神社の札所もあったのだし、そのあたりで変な違和感を感じたり拘りを持つだけ疲れてしまう。

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◆この日記の主役はあくまでも我が家のわんこ達

 この日の宿はこのお寺からもすぐの場所にある琴弾荘という宿。チェックインをする前に再び観音寺の町に戻って入り用のものを買う。だいたい宿で飲む飲み物がメインで、琴弾荘では夕食と朝食もついていたので食べ物を買う必要はなかった。かわりに筋肉痛が激しくなってきたのでドラッグストアでジェルを買ったりと、他の買い物が多かったような気がする。

 ちょっと薄暗くなってきた頃に琴弾荘に到着。立派だ。立派すぎる。我々のような遍路が泊まるような宿ではなかった(というのは個人的感想)本館と別館があり、わんこ連れの部屋は別館だ。しかし別館には大浴場もあって風呂も近い。部屋の写真などはないのだが広くてゆったりとしているし、据え付け家具や調度品もちゃんと整っているし、何より嬉しかったのはラジオが聴けたことだ。ちょっと古めのホテルには枕元で照明をコントロールできる以外にもデジダル時計の目覚ましやラジオなどがあったが、時計は今でも動いていてもラジオが聴けることはあまりない。我が家の暮らしではテレビよりもラジオの方が重要なためにラジオが聴けたのがなにより嬉しかった。

 夕食は本館の食堂でいただいたがこちらも贅沢すぎるくらいの食事だった。どんな場所なのかよくわからず、わんこ連れも受け入れてくれるという情報だけで予約を入れたが(それもネットではなく直接電話で予約を入れた)、あまりにも贅沢すぎた。

 前日の高松センチュリーホテルといいこの琴弾荘といい身分不相応な気もするのだが、過去にはもっと高級な温泉旅館や高知では料亭旅館などにも泊まっているのでたまにこんな贅沢もいいかなと思った。

 食事を終えてラジオをつけるとちょうど山田雅人が熱く語る「語りの劇場グッとライフ」を放送していて明日行われる男子体操団体種目にも登場する白井健三の特集をしていてぐぐっと聴き入ってしまった。旅先でこういった番組を聴くと結構思い出に残るものだ。最後に山田雅人が「ひねり王子白井健三、ひねってひねって明日金メダルを取ります」と熱く閉めていた。こういうフレーズはさらに記憶に残る。

 その後もラジオを聞きながらゆったりのんびり、ちょっとだけお札書きもしてあまり遅くならないうちに就寝■

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【2016年8月8日(日)】

 71番弥谷寺を出発すると国道沿いに観音寺方面へ向かう。本山寺は観音寺市内からちょっと外れた場所にある典型的な町寺。弥谷寺が階段だらけだとしたらこちらは階段が全くないと言ってもいいくらいにアップダウンがない。このお寺は何と言っても重文の仁王門、どこからでも見える五重塔と国宝の本堂の三つが見所なのだが、今回はなんと五重塔が改修工事に入っていてすっぽりと足場で覆われていた。これは痛恨の極み。この五重塔をバックに本堂の写真が撮りたかったがそれも今回は叶わなかった。

 車は仁王門の前の道路向かいにあり、ここに来るとああこのお寺にやって来たんだというリアリティを強く感じる。とにかく本山寺はその周辺全体からああこのお寺だという雰囲気が伝わる。時間もすでに日差しも弱まった夕方。以前ここに来たときも同じくらいの時間だった。その時も打ち急いでいたけど今回もここでまだ終わりではなかった。ただ今回の方が時間には余裕があったと思う。

札所70番 七宝山 持宝院 本山寺(香川県三豊市)
高野山真言宗 開基:弘法大師 本尊:馬頭観世音菩薩
観光地としてのおすすめ度:★★ 近場での食事:△ 巡礼用品調達:× わんこ同伴:○
四国八十八カ所で唯一馬頭観世音を本尊に持つお寺、国宝である本堂の重厚感は格別。
(おすすめ度は個人的感想に基づいています)

 この時間ともなるとわんこもかなりお疲れな様子で、一つ前が階段ばかりの寺だったこともあって山門の段差を乗り越えるのも辛そうな様子だった。山門をくぐると重厚な木造の本堂が真っ正面に見える。さすが国宝は違う。ちなみに四国八十八カ所の札所で国宝があるのはたった3ヶ寺だけですべて建造物、この寺の他には札所51番石手寺山門と札所52番太山寺本堂だけ。阿波と土佐の札所には国宝はない。もっと言ってしまえば四国には国宝建造物は6つしかない。

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◆本山寺山門から見た本堂

 国宝の本堂、本尊は馬頭観世音とそれだけでも記憶には留まるのだろうが、一番最初にやって来たときの印象はちょっと薄かった。駐車場の思い出ばかりが先行していたようにも思える。その時は今ほど深くは札所のことも知らなかったし、それぞれのお寺の本尊だのいわれだの歴史だの(自分ではまだまだ知らない事ばかりだが)当時はそんなに気にもかけていなかったこともある。ただこのお寺の五重塔には圧倒された。塔はずるいよなと思うのだが、塔があるお寺にはそれだけの意味もあるのだ。もちろん塔のないお寺がそれでは軽んじられるかといえばそんなことは全くない。
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 本堂を打ち終えると大師堂は本堂に向かって右手にある。本堂と大師堂の間には馬の像があるが、このお寺の本尊が馬頭観世音だからこの像があるという話はだいぶ以前に知ったこと。
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◆馬の像の前で記念撮影

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◆本山寺大師堂

 大師堂も打ち終わると納経所は本堂の裏にある。我々の他にも数組の遍路がやって来ていたが団体はおらず終始落ち着いた雰囲気だった。ただ本堂左にある五重塔がまさに今改装工事中で騒音が聞こえてくるのは残念だったが、次にやって来た時の事を考えると楽しみだ。

 ご朱印をいただき山門に一礼をして寺を出る。時計を見るとまだ次も間に合う。朝だいたいの目星を付けておいたとおりこの日は次で打ち止めになるだろうと確心して車を走らせた■

※ご注意
 このブログの記事はペット連れで四国巡礼をされている方にも参考になるように書かれており、それぞれの札所毎に愛犬を連れて入山ができるかどうか明記してあります。
 ただしこの明記はペット連れとして必要最低限のマナーを守った上でのことであります。境内で粗相をしないようにできるだけ事前にトイレを済ませてから入山すること。もし粗相してしまったら必ず片付けること。本堂や大師堂の段までわんこを上がらせないこと。もちろんノーリードなんて言語道断です。今後マナーの悪いペット連れが増えると札所の方でも入山を規制するなどの防衛策をとるかも知れませんし、それはごく当然のことだと思われます。
 ペット連れOKとは書かれた札所であっても必要最低限のマナーは守り、他の巡礼者や参拝客に迷惑をかけないよう最大限の注意を払うようにお願いいたします。


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【2016年8月8日(月)】

 曼荼羅寺を出ると次の札所71番弥谷寺は観音寺方面(西)へ進む。弥谷寺までは少し距離もあり途中にはコンビニもあったのでそこで休憩することに。前の日は何も食べずにフラフラになってしまったことを思いだし、コンビニで簡単でもいいので食事をすることにした。

 立ち寄ったコンビニはファミリーマートでイートインもあり、冷やし中華とサラダを買って冷房の効いた店の中で簡単に食事をした。とにかくここで食べておかないと次がきついのだ。

 食事を終えて店を出ると先ほど曼荼羅寺でも見かけたW650が停まっていた。ナンバーは地元香川ナンバーなので日帰りツーリングだろうとは思うが、なんだかちょっといいなと羨ましくなってきた。以前ママも四国に住んでしまえばドライブ感覚で札所を回ることができると言っていたが、実際そうだなと思う。

 コンビニ前の道路は国道11号線で、これをしばらく西に進むと鳥坂(とっさか)という信号がある。ここを右に曲がってしばらく真っ直ぐ進み、さらに右に曲がるとその先に道の駅が左手にある。道の駅の手前を右に入ったところに弥谷寺の駐車場とバス乗り場がある。このバス乗り場は大師堂と同じ高さの所まで往復500円で行けるのだが、わんこは乗せられないのでわんこ連れは必然的に一番下から山を登ることになる。

札所71番 剣五山 千手院 弥谷寺(香川県三豊市)
真言宗善通寺派 開基:行基菩薩 本尊:千手観世音菩薩
観光地としてのおすすめ度:★★ 近場での食事:△ 巡礼用品調達:△ わんこ同伴:○
参道の俳句茶屋が有名な総段数500以上もある階段寺。本堂からの眺めは素晴らしい。
(おすすめ度は個人的感想に基づきます)

 駐車場脇から参道が始まるが、そこからいきなり階段が始まる。山門までは石段は散発的で時々長い石段もあるが基本的には山の中で午後の一番きつい時間帯でも日差しが暑いと感じる事はまずない。わんこもお散歩感覚で嬉しそうに歩くのだが、山門が近づいてくると長い階段が登場する。山門で一礼しその先しばらく進むとかつての有料駐車場の跡地まで到着する。この場所には今でも自販機が置いてあるのだが通電はしていなかった。この場所から水場のある場所まで108段の真っ直ぐな階段がある。これがとにかくつらい。最初のうちこそ元気だったわんこも数段上がっては立ち止まり、立ち止まっては上を見上げるくらいだ。

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◆108段の通称「赤階段」
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◆赤階段を上がってちょっとひと息

 やっとの思いでこの108段を上がるとそこに水場と公衆電話があり、正面にはさらにお堂に続く階段があった。このお堂が大師堂。本堂は水場から右手に続く道をしばらく真っ直ぐ歩く。このあたりの雰囲気がいかにも山寺という感じだ。やがて鐘楼が見えるのでそこで鐘を撞き、そこから始まる急な石段を延々と上る。これが確か150段以上はあったと思う。この石段も上ると先に次が見え、それを上るとまた先に次が見えとどこまで上るのだろうと心配になる(と言うか、うんざりする)。すでに何度も来ているためあとどのくらいかはよくわかっているが、よくわかっているだけに登り初めの段階ではまだまだ先が長いこともよくわかっている。

 本堂までたどり着くともうすでに虫の息。自分たちもしんどかったけどわんこは尚のことだと思う。まずは読経をして本堂を打つ。その後せっかくここまでやって来たので記念撮影。そしてゆっくりと麓の景色を楽しむ。写真の風景をみてもこの場所がいかに高い場所かがわかるだろう。ここまでの総段数は540段だ。
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◆弥谷寺本堂

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◆本堂からの眺め
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 本堂から鐘楼までの石段はお世辞にもしっかりと整備されているわけではないので上るのも大変だが下るのもけっこう大変。こうして時間をかけて水場のある場所まで来た。次の大師堂も目の前の階段を上がらなければいけないが、この大師堂は納経所と一緒になっていて中に入るには靴も脱がなければならないのでわんこは入れない。そんなわけで大師堂は交代で打つ。先に僕が打ち、次にママ。ママが大師堂で読経をしている間日陰のベンチで休んでいた。誰が落としたのかベンチの上にジッポが置いてあったが、仮に自分がここにジッポを落としたとしても麓でそれに気づいたなら取りに来たかなと思う。相当億劫なことは間違いない。

 帰りももと来た道を今度は降りていく。行きと違ってだいぶ日の光も弱くなり、参道は鬱蒼とした山道となっていた。途中で何人かの遍路とすれ違ったがみんな疲れた顔をしている。弥谷寺はこれだけしんどい目に遭わないとたどり着くことのできないお寺でもあるのだ。

 麓の駐車場まで戻ってくるとひと息だけつけて次の札所へと向かった。一つ大きな山を越えたような気分だった■

※ご注意
 このブログの記事はペット連れで四国巡礼をされている方にも参考になるように書かれており、それぞれの札所毎に愛犬を連れて入山ができるかどうか明記してあります。
 ただしこの明記はペット連れとして必要最低限のマナーを守った上でのことであります。境内で粗相をしないようにできるだけ事前にトイレを済ませてから入山すること。もし粗相してしまったら必ず片付けること。本堂や大師堂の段までわんこを上がらせないこと。もちろんノーリードなんて言語道断です。今後マナーの悪いペット連れが増えると札所の方でも入山を規制するなどの防衛策をとるかも知れませんし、それはごく当然のことだと思われます。
 ペット連れOKとは書かれた札所であっても必要最低限のマナーは守り、他の巡礼者や参拝客に迷惑をかけないよう最大限の注意を払うようにお願いいたします。