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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『夏の幻想 35』


向日葵が枯れていた
ぎっしりと実が詰まった顔は
くたびれきったように
下を向いていた
この暑さで干上がってしまったかのように
夏の陽射しの下
うなだれていた
小さな鳥がやって来ては
うなだれた顔を
つついていた
二つ三つ種をつまみ
ポケットの中に入れて
家へ持ち帰る
ぎっしりと詰まった夏が
ポケットの中
揺れていた
by fibich | 2004-08-24 10:12 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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