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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

坂東巡礼日記 七日目

八月九日

坂東巡礼も7日目、この日は群馬県にある札所二カ所を予定して出発。横浜に住んでいると群馬や栃木などの北関東の札所はとにかく大変で、一度に打つ数は少なくとも時間にはゆとりを持って出ることにしている。せっかく普段行かない場所に出かけるのだから札所以外の場所も当然予定に入れる。

この日は朝5時前に出発。先々週に関越自動車道で痛い目に遭っているので環八を避け、遠回りだけど圏央道を使って関越道に合流、おかげで鶴ヶ島までの渋滞は回避できた。その先も高坂や嵐山あたりで渋滞はしたものの行きはなかなかスムースに移動ができる。

前橋で関越道を下りるとあとはナビの指示に従い走る。今日最初の寺は十五番の長谷寺。このお寺は「はせでら」とは言わずに「ちょうこくじ」と言う。呼び名は変わっても大和長谷寺と関わりがあるものだと思う。

早朝に出発しても長谷寺に到着したのは8時半過ぎ。位置は説明がしにくいが高崎市内になるのだろうか、街から離れてだんだんと風景が長閑になっていくその先、ちょっと小高い場所にあるが寺のつくりは典型的な町寺だ。

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十五番札所長谷寺本堂


道路向かいの駐車場に車を止め、ちょっと離れたところにある山門から寺にはいる。朱塗りの山門とやはり同じように朱塗りの本堂の小さな寺だが、朝から参拝客が来ていた。鎌倉あたりじゃわからないがこのくらいのお寺に来ると坂東を打っているなとわかる人に出会う。鐘ひと搗き百円取るのはどうだろうな。

次の寺は伊香保にある十六番水澤寺、地元では水澤観音として知られていてまたこの地方の名産水澤うどんの産地でもある。十五番を見てから行くととにかく大きな寺。十五番を見なくても予想以上に大きな寺だった。広い駐車場には数軒のうどん屋があり、観光バスが数台来ても全然平気というくらい。

駐車場から入ると境内の脇から中に入る感じになるので、一度山門まで石段を下りて一礼した後再び石段を上がって本尊の前に臨む。大きな寺だが敷地が広いというわけでもない。ここも鐘ひと搗き百円取られた。本尊でお参りをした後隣にある六角堂にも参拝。

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十六番札所水澤寺本堂


この日はどんよりとした曇り空だったが、時間が経つにつれ霧が深くなり、水澤寺では霧の中の参拝となった。これもまた幻想的でいいものである。

水澤寺を打ち終えたのが11時前くらい。駐車場にある野菜即売所で大根と玉葱を買って伊香保温泉へと向かった。この日は巡礼は午前中で終わり午後からは俗物衆生に戻って観光をした。
by fibich | 2009-08-19 14:07 | 旅の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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