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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

春の映画

先日「春が来れば」という韓国映画をたまたまCATVで観た。最初は主演がチェ・ミンシク
だったので何の気無に観ていたのだが、これがなかなかいい映画だった。

チェ・ミンシクという俳優、「シュリ」では北朝鮮の工作員役をつとめる。「パイラン」では
うだつの上がらぬチンピラ。ちなみに「パイラン」は日本映画「ラブ・レター」の
韓国版リメイクである。こちらをご存じの方はあの中井貴一が演じていた役なのだが
ラストはちょっと違う。

どちらにしても非常に存在感のある大御所なのだが、この映画でも見せてくれた。
監督はリュ・ジャンハ(多分韓国読みはリュ・チャンハになると思う)
この人は「8月のクリスマス」の助監督をした人でもある。というわけで多大に
ホ・ジノの流れを汲んだ人でもあろう。

一方ホ・ジノは言わずと知れた「8月のクリスマス」の監督なのだが、デビュー作は
素晴らしかったけど2作目「春の日は過ぎゆく」は凡作。3作目「四月の雪」に至っては
まだ観てもいない。

この映画には好き嫌いが出るみたいだが、僕はどうも主役の男のハッキリしない
女々しいところと女のよくもまあここまで変わるかという部分が嫌。正直言って
女性不信になりかねない。以後イ・ヨンエも嫌いになるくらいにやな映画だった。

同じ春がつく映画でもホ・ジノは春の訪れと男女のすれ違い、別れを描き、
一方のリュ・チャンハは春の訪れとやり直しを描く。どちらが心温まるかは
一目瞭然だ。

ところでこの二つの映画ともにロケ地が気になる。「春が来れば」のロケ地は
サムチョク(三捗)という場所。「春の日は過ぎゆく」はアウラジとカンヌン(江陵)だ。
いずれの場所もカンウォンド(江原道)にあり、アウラジとカンヌンは映画が撮影
される前に行ったこともある場所。とくにアウラジという場所は自分にとっては
思い出深い。

カンヌンは大好きな場所でこれまでに3度行ったことがあるのだが、町中の
きれいな場所よりもちょっと鉄道沿いにある市場のあたりが大好き。
そしてこのあたりに美味しいクッパの店があり、必ず立ち寄っている。

春の映画_a0004070_2341459.jpg
「春の日は過ぎゆく」でも登場するテレビ局裏路地(カンヌン)


映画の舞台にはカンウォンドがよく利用される。「冬ソナ」はチュンチョン(春川)
ここはカンウォンドの道庁所在地でもある。また同じドラマに登場する
スキー場もカンウォンドにあるし、二人がデートをするナミソムという場所も
これまたカンウォンド。海へ行くシーンに登場する海岸はトンヘ(東海)の
近く。

春の映画_a0004070_23463944.jpg
「冬ソナ」にも登場するチュアム海岸(トンヘ)


実はこのトンヘという場所は「春が来れば」に登場するサムチョクのすぐ近く
でもある。偶然ではないと思うがカンウォンドはこういった映画やドラマのロケ地
としてよくよく登場するのだ。
by fibich | 2008-03-11 23:51 | 日常の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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