2004年 06月 09日
【詩】『波の音』
悲しい話は
聞き飽きまして
もうしばらくは
十分にあります
願わくばきれいな話をと
望んではみますものゝ
そうそうそのような話は
耳にはできませぬ
ならばいっそのこと
何も聞きたくはありませぬ
あなたの側を離れまして
波の音でも聞くと決めました
世間に疲れたわけではありませぬが
悲しい話の目立つこのご時世
せめて私の口からは
そのような戯れ言など出したくはないのです
波の音に相槌を打つように
そっと愚痴を
潮風に流したく思うのです
あなたの側を離れまして
聞き飽きまして
もうしばらくは
十分にあります
願わくばきれいな話をと
望んではみますものゝ
そうそうそのような話は
耳にはできませぬ
ならばいっそのこと
何も聞きたくはありませぬ
あなたの側を離れまして
波の音でも聞くと決めました
世間に疲れたわけではありませぬが
悲しい話の目立つこのご時世
せめて私の口からは
そのような戯れ言など出したくはないのです
波の音に相槌を打つように
そっと愚痴を
潮風に流したく思うのです
あなたの側を離れまして
by fibich
| 2004-06-09 22:26
| 詩