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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

遍路日記2015秋 ②

【2015年9月19日(土)】 阿波池田~札所六十六番雲辺寺

 朝阿波池田に到着すると朝食をとるべく池田駅へ、この一帯には「祖谷そば」というちょっと珍しいおそばがあるのでそれを食べることに。駅横にあるお店が有名なのだが以前食べに行った時には閉まっていてほかのお店で食べた、まだ夜7時だというのに駅前アーケード商店街は悉くシャッターが閉まり異様なほど静まり帰っていた。そんな中たった一軒だけ開いていたお店で食べたのだった。おそばを食べ終えて駅に戻ると駅前の広場で若い男が酒に酔って大暴れをしていた。その日は成人の日でおそらくは新成人なのだろうと見られる。そんなどうでもいいような事を思い出してしまった。

 今回はその前回入れなかった駅横の店で祖谷そばを食べる。ところが以前食べていたものに比べても美味しいとはとても思えず、印象としてはただ伸びきったうどんのような食感の太いそばとしか思えなかった。しまった、祖谷そばは美味しいということを知っているだけに店選びをしくじったか、しかしもう一度他の店で、一番確実だったのは前回入った店で食べ直すような時間もなく、不満ばかりを残して車に乗り込む。

 池田の町を出るとまずは前回打てなかった札所66番雲辺寺へ。人里離れた山深い中にあるこの寺に行くにはいくつかルートがあり、前回は曼陀越えルートが土砂崩れで通れずに泣く泣く諦めたのだが池田からだと麓から県道268号を通ればたどり着く。このお寺ももちろんそうだが基本的に香川県内(雲辺寺は徳島県内なのだが)の讃岐札所はわんこの入山制限のあるお寺は一つもない。

 駐車場に車を止めてここから先は参道を歩くが、いつの間にか参道が舗装されていた上に途中にあった山門はなくなっていた。雲辺寺は最後に行った時から改修工事をしてはいたがそれが完全に終わり、いつしか山門はロープウェイ口へと移動されていた。こんな場所まで細くて心もとない道路を通る人よりもロープウェイで来る人の方が増えたからなのだろう。
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◆かつて山門があったあたり
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◆駐車場からの参道も以前は舗装されていませんでした
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◆以前だったら裏側だった位置に立派な山門が


 しかしその他の手段でやってくるとまずは山門まで納経所の脇をぐるりと回ってから山門を通り、その先にある大師堂は通過して山門からは奥になる本堂にまず行かなければならない。そこから大師堂、再び元来た道を戻って納経所、さらに再び大師堂の脇を通って新しい山門を通り、再びぐるっと回って駐車場へと戻る、行ったり来たりと面倒くさくなってしまった。特に境内を二往復するのに歩きにくい石段(段が5センチほどしかない)を歩くのが煩わしい。バリアフリーのご時世にあってこの意味のない段が続く道を歩きやすいと思うものはまずいないだろう。
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◆まずは記念撮影
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◆雲辺寺大師堂
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◆この道はとにかく歩きにくい
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◆雲辺寺は四国八十八ヵ所の中で最も高い場所にある

 池田でそばを食べ、険しい山道を走って行ったり来たりのお参りを済ませるともうお昼も間近な程になっていた。といっても巡礼中は昼食をとらないのが基本なので車に戻るとすぐに次の札所六十七番大興寺へと向かった■
【次回に続く】

※ご注意
 このブログの記事はペット連れで四国巡礼をされている方にも参考になるように書かれており、それぞれの札所毎に愛犬を連れて入山ができるかどうか明記してあります。

 ただしこの明記はペット連れとして必要最低限のマナーを守った上でのことであります。境内で粗相をしてしまったら必ず片付けること。本堂や大師堂の段までわんこを上がらせないこと。もちろんノーリードなんて言語道断です。今後マナーの悪いペット連れが増えると札所の方でも入山を規制するなどの防衛策をとるかも知れませんし、それはごく当然のことだと思われます。

 ペット連れOKとは書かれた札所であっても必要最低限のマナーは守り、他の巡礼者や参拝客に迷惑をかけないよう最大限の注意を払うようにお願いいたします。


by fibich | 2016-02-27 22:42 | わんこといっしょ

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by 遊羽(なめタン)
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