2014年 07月 22日
変わらないikea
先日本当に6,7年ぶりくらいでikeaに行った。結婚前よくママをつれて船橋や港北のikeaには行っていたが、結婚後必要なものを買ったのを最後にikeaからは足が遠のいた。ひとつ記憶していることは新婚旅行でイスタンブールに行ったとき、郊外にikeaがあってそれをみて最近行ってないなと思ったこと、帰ってきてからは一度も行っていない。
我が家にとってikeaとコストコは必要なかった。新しい買い物スタイルの提案という感じでいきなり日本にやって来たコストコ、まるでテーマパークみたいだった。僕はコストコが日本にやって来たときかなりヘビーなコストカーだった。韓国のコストコにまで出かけてしまうくらいだった。
時少し遅くしてikeaがやって来たときもかなりはまった。以前スウェーデンに行ったときに感じた空気がそこにあったからだ。今になって思えば一生のうちのほんの2日かそこらしかいなかった場所の空気を懐かしんでいたのだろう。
しかし今回ikeaに関してまた別の発見をした。
それは「変わらない」ということだ。もちろんお店のディスプレイや売り方も変わらない、一部商品は変わったのかも知れないが基本的に変わらない。
結婚直後いかにも事務用品みたいな引き出し付きボックスを買った、このボックスと全く同じものが未だに現役商品として売られていた。日本製だったらどうだろう、とうにマイナーチェンジしていてもおかしくない、だいたいいなくなっていることが当然と思うだろう。それを見てから気づいたのはikeaの商品は売れているものは敢えてデザインを変えたりせずにずっと変わらずに置いてあることだ。レジ前に買い忘れてませんかとばかりに再び登場するあのブラシ、電池パック、バッグの口どめ、紙ナプキン(これらのものを「IKEAオールスターズ」と勝手に呼んでいた)、あれらだってみんな姿が変わっていない。キャンドルランタンのあの独特な形、あれも変わっていない。それとは別に新しい定番も登場している。基本的にkeaは変わらないもののオンパレードだ。
日本の販売戦略から見たらこんなことはあり得ない、商品は中身が変わらずとも定期的に見かけを変えてマイナーチェンジをする。またその際に追加機能を施したりと、少しずつ姿を変えなければ飽きられる。全く同じものが何年も店に置かれていることはあり得ない。
ただ一つ、同じ姿をしていても中国製は増えたかも知れない。ということは確実に品質が下がっている可能性は否めない。
この「変わらないikea」に気づいてからちょっと商品を見る目が変わってきた。その変わらない商品からどういったコンセプトが変わらないのか、どういったところに普遍的な魅力を感じるのかをひとつひとつ見ながら考えて、それが自分のライフスタイルに当てはめられないだろうかとそんな事が気になりだした。
かつていきなり登場して日本に新たなライフスタイルを提案したikeaが今度は変わらないことについて再提案しているように自分には感じられた。
フードコートに行ったって変わったものといえばザリガニ(ちょっと抵抗あるな)とドリンクバーのメニューくらいなもので、あのミートボールの超絶なビミョーさなども全く変わってなかった。
この6~7年間頻繁にikeaに行っていたら果たしてそんな事に気づいたかな、気づいたとしてもとても小さな事として片付いたのではなかろうかなと思う。変わらない何かを見つけにまた近いうちにikeaに行きたくなった■
by fibich
| 2014-07-22 08:46
| 日常の話