2014年 04月 11日
四国遍路日記 2013年夏 三日目(1)
2013年8月4日(日) ~三日目~
◆十二番焼山寺の参道、この時期にあじさいが咲く ◆十二番札所焼山寺
◆十二番焼山寺境内
◆十二番焼山寺大師堂
◆しっかりと記念撮影
焼山寺がどれだけ山の中にあるかというのは今も述べたとおりだが次の写真を見ればさらにわかると思う。ここから次の十三番大日寺までも車でざっと一時間以上はかかるくらいの場所だ。ただ十三番までの道は車の場合で言えば行きほどの険しさは感じない。駐車場に戻ってきたとき時計は11時半くらいだった。朝の出発も遅く、その上険しい山越えもあったので妥当と言えば妥当であろう。
◆焼山寺参道から見た麓の風景。四国はこんな絶景ばかり。
山を下り麓の集落に向かう途中に無人販売所があり、梅干しを売っていたので梅干しに目がない同僚にお土産に買って帰った。こんな無人で商売が成り立つのだから日本はやっぱり平和だと思うものだ。ただ平和なだけでなく、日本人が昔から持ち備えてきた道徳心やお遍路に対するお接待の心得など、日本の美しさを改めて内面から感じ、麓へと降りていった。
◆焼山寺を降りる途中にあった無人即売所 ◆麓の鍋岩という集落でトイレに行きました
【第十三番 大栗山大日寺】
焼山寺を出てから一時間半ほどで十三番札所の大日寺に到着。このお寺の駐車場はお寺からちょっとばかり離れている。離れている距離はちょっとなのだが途中から歩道がなくなってしまう上に意外と道路の交通量が多くてわんこ連れはちょっときつい。
この大日寺、宿坊があることでも知られている。名前は大日だが本尊は大日如来ではなくて十一面観音だ。境内は狭くて門は道路のすぐ横。道路向かいには一宮神社という神社がある。
◆十三番大日寺本堂
◆わんこは本堂の燭台に繋いだ
◆本堂は敷地の広さにくらべて立派
このお寺はわんこOK。ただし敷地もせまいのでくれぐれも粗相のないように心がけたいところ。わんこも長いドライブの後なのでちょっとくたびれた様子だが、この後十七番までは札所の距離が短く車に乗ったり降りたりの繰り返しで大変だ。
◆十三番大日寺大師堂
お参りを済ませると再び怖い道路沿いを歩きながら駐車場へと戻る。駐車場に戻ったのがだいたい1時過ぎくらいのことだった。この日はこの後札所が立て込むのでだいたい十七番くらいまでを予定し、宿も徳島市内に取っておいた。昼食時だったがそれも考えずに次の札所へと向かった■
朝起きると雨が降っていた。この時期四国では珍しい雨。ふと思い出すのが冬の遍路の時もこの宿で目が覚めたら雨が降っていた。ここに泊まると雨が降るのかと思いたくなるくらい雨に当たる。とはいえこの鳴門の「水の」はスタッフも親切だしわんこ連れにも理解があってまた泊まりたいなと思いたくなるような宿だった。
【第十二番 摩廬山焼山寺】
前回の日記でも書いたがここにたどり着くには歩きでも車でも遍路ころがしを通らなければならない。車の遍路ころがしはずばり狭くて険しい道のことである。山の中を分け入って分け入って走れども勾配ばかりが上がり集落も疎らで自分はいったいどこへ行くのだろうと不安になってくる。かつて土砂降りの中バイクでここを走ったことがあったがその時は本当に心細かった。
鳴門を出発すると徳島道に入り雨の中西へと進み脇町ICで降りた。ここから山越えが始まる。あまりの険しいワインディングロードでママはすっかり車酔い。とにかくこの道はきつい。
山また山の険しい道の最後は焼山寺の駐車場。ここに来るととにかくホッとする。焼山寺はこの駐車場から参道を10分ほど歩いたところにある。ここもわんこのお散歩感覚で歩ける。
この焼山寺にやって来るのも本当に久しぶり、前回来たときにはまだ大師堂が改装中の事だった。若干変わった所もあるのだろうが基本的にはまた帰ってきたという気分になれる。それだけたどり着くのに苦労するだけあってありがたく感じるのだろう。
by fibich
| 2014-04-11 19:00
| 旅の話