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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『波打つテーブル』

 液体を浸したテーブルの上
 うねりに堪えず落ちるグラスの音が
 それまで何の音もなかった
 この寒い部屋に色を灯す
 
 ネオンライトのない宇宙
 温度はこのほど 少しだけ上昇し
 それでも寒いことには変わらない
 テーブルの上の波は絶え間なく続く

 愛の行く末を見届けるように
 波の行く末を見届けるように
 宇宙にはただ ひとつの絶対なるものだげが存在し

 明日の気温の変動だの
 割れたグラスの行き先だのは
 今にとどまる一点に過ぎず
by fibich | 2005-01-27 23:56 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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