2005年 01月 14日
【詩】『地上の白馬』
一つ一つの明かりの粒が
寄り集まって
白馬を描く
遠い山の上から見下ろしたその街もまた
馬の伝説が残る
誰が最初に気付いたのか
この街の夜景は
馬の姿を描いていることを
忘れ得ぬ感動
ある夏の夜の思い出
あれからどのくらいの時が経ったのか
数多くの夜景を見てきたけれど
馬の姿をしたものには
出会う事がなかった
大地に描かれた白馬の街
今は雪に埋もれながらも
今宵また町中の明かりを寄せ集めて
一つの馬を描いているのだろうか
いつかまた会いに行こう
いつかまたきっと
by fibich
| 2005-01-14 04:08
| 詩