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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

茶叶蛋

茶叶蛋(ちゃぎょうたん/チャイェタン)という卵を御存知でしょうか。
日本では「お茶卵」とでも言うのでしょうか、その名の通りお茶で煮る卵です。
我が家は一昨年、たまたまぶらぶら歩いていた横浜橋商店街で大鍋にこれを
煮ているのを通りで売られていたのを何カ所かで見かけ買って食べたら
美味しかったことから冬になると作っています。この冬も去年12月から
作り続けてます。

日本では馴染みが薄いようですが、中国ではごく当たり前に作られ、市場で
おやつ感覚で売られているものらしいです。ちょうど沖縄に行くと地方の
駄菓子屋で揚げたてのサーターアンダギーが売られているような感じなのでしょう。

しかし日本ではなかなか作り方を調べるのに苦労しました。まず困った時の
クックパッドには当時ありませんでした(今もないです)
いろんなサイトを調べ、時に中国語のサイトに行き当たったり、作っている
所を撮影したビデオをYouTubeで見たり(こちらはなぜか英語でした)
あれこれ調べてなんとか自分なりの茶叶蛋が作れるようになりました。
とは言っても最初に食べた時の香りで何が入っているのか推測したのが
一番正確だったみたいですが。

で、さっそく材料と作り方です。




卵:最初は5~6個
桂皮(シナモンスティックで代用可):1枚(シナモンスティックなら1本)
八角(スターアニス):2個(小さければ3個)
※茴香(フェンネル):1つまみ
花椒:6~7粒
月桂(ローリエ):1枚
烏龍茶:ティースプーン3杯
醤油:大さじ2
水:1リットル
塩:小さじ1

※はなければ入れなくても良い。
また、スーパーなどで売っている五香粉を代用しても可。

1)ゆで卵をゆでる。
 後で煮込むのでゆで時間は沸騰後3分程度で上げても可。
2)桂皮、八角、茴香、花椒、月桂をティーバッグに入れる(五香粉も同じように入れる)
3)烏龍茶は別のティーバッグに入れる
4)水を沸騰させたら2)、3)のティーバッグと醤油、塩を入れる
5)ゆで上がった卵にスプーンなどで叩き軽くヒビを入れて4)に入れる。またヒビは入れすぎないよう注意
6)そのままとろ火で半日煮込む、ストーブの上に置いて加熱してもよい。

茶叶蛋_a0004070_13431512.jpg
  ■煮込みつづけるとこんな状態になる。

できあがりにはほぼ1日を要するが、ゆでた汁は捨てずに次のゆで卵を追加して煮込む。
水がなくなってきたら随時追加をする(煮詰まらないよう注意)
烏龍茶のティーバッグは色が出たら取り除き、調味料のティーバッグも
香りがなくなってきたら取り替える。その時に塩と醤油も追加する(一つの目安程度に)
こうしてゆで汁をつぎ足しながら卵をゆで続ける。だいたい3~4日のサイクル
で我が家はこれを行っている。もちろん四六時中煮込む必要はない。

かなり専門的な調味料が手に入る中華食材専門店に行くとなんと茶叶蛋のスパイス
セットというものが最初からティーバッグに入った使いやすい状態で売られている。
だいたい台湾製のもののようだ。このティーバッグの説明書によればティーバッグ1つで
30~40個ほどの卵を煮ることが可能とは書いてあるが実際はどうだか…

茶叶蛋_a0004070_13434687.jpg
  ■見た目はちょっとグロだが味はなかなか。おやつ感覚で食べられます。

我が家は冬場これを常に作り小腹が空いた時やもうちょっと食べたい時などに
食べている(といっても間食の習慣にはせぬよう心がけている。)
程よい味付け、低GI、さらに煮ている間は加湿の効果もあるので一挙両得でもある。
根気のある方は是非お試しください。

最後に鍋は火をかけている時以外はフタをし、特に他の調理中は油がはねて入らない
ように気をつけてください■
by fibich | 2012-01-29 14:12 | 日常の話

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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