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幻想と日常 ~La Fantazio kaj la Kvotidiano

【詩】『掌と時』

小さく開く掌のまだ柔らかい皺ひとつ
時の過ぎるにいつの日かまめのいくつもつき始め
年輪の如く物語る人生もまだ幼くて
そっと包んだ我の手の汚れは二度と振り消せぬ

白いその手の包むもの 広い世界に伝え行く
今は小さな掌がいつかは明日を引っ張って
迷い知らずにこの世界開いて前へ突き進め
小さく育つ白い手に見える明日は限りなく

そっと包んだ我が手には届かぬ未来も見えるけど
小さなこの手いつの日か 時代を開き育ち行く
望みを継いで手に入れろ 憧れ胸に追い求め

まだ開かれぬ将来の夢が虚ろに漂えど
いつかはそんな夢さえも 昔の事と変わり行く
幾つもマメを身に纏い 明日の希望を追い続け


初出:2000年
by fibich | 2004-09-19 20:26 |

詩と写真の日記

by 遊羽(なめタン)
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